2012/08/07
01:31:53
蝉は蝉にならないほうが幸せなのではないかと思うときもある。
七年間、土のなかで生活してきて、ようやく外界に出たと思えば、たった七日間で死を迎える。
いったい彼らはどんな心境なのだろうかと思う。
あんなに鳴き声がすごいのは、ようやく明るい地上に出れたものだから歓喜の極みに達してエクスタシー状態になっているのだろうか。
それとも、あーやれやれ地上に来てしもたしな~、どないしょ。あと七日しかないしとりあえず鳴いとこか、みたいなスタンス?
で、あーそやそや子供つくらなあかんのやった。しゃーない、セックスでもするか。七日の間に交尾して卵産むゆうてアンタえらいハードスケジュールやでしかし。そんな感じ?
ひょっとしたら地上に出てくる蝉というのは、
蝉の幼虫のなかのほんの一握りの存在で
選ばれし者だけが、強いこころざしを持ったものだけが
地上に這い上がってくるのかもしれない。
大半の幼虫たちは、地上に出たものより長生きはするけれども
暗い土のなかで、せこせこと細く長い人生を送る「意気地のない」存在なのかもしれない。
あるいは、蝉の「幼虫界」のなかでは、
土のなかにいることが常識とされ、地上世界に飛び立つことはバカなこととしてせせら笑われているのかもしれない。
地上に出て戻ってきたものがいないのだから
我々が極楽浄土や地獄について語られて、
信じきれないのと同じようなものだろう。
(いくつかの宗教観では、人間は生まれ変わることになっていて、
そうなると戻ってきていることになるんだけれども、
戻る際にあちらの世界で体験したことと、前世の記憶はリセットされるらしい。
ところで、「戻る」と書いたが、その生まれ変わりを前提とした場合、
どちらの世界がホームになるのかわからない。
我々の生きている世界が実は、あの世からしてみれば一夜の夢でしかないのかもしれない。
そしてまた我々が毎夜観る夢の世界は、また別の我々の分身が生活する場として存在しているのかもしれない。
そんなことについて書いていると長くなるので、それはまた何かの機会に。)
彼らにしてみれば「蝉」になることで
ようやく本当の自分を発見することになるんだろうし、
陰気に土のなかで長々と過ごすよりも
パーッと華々しく散っていったほうが本望なのかもしれない。
明るい地上を知らず、土のなかだけで一生を終えてしまう
無念な蝉の幼虫も多いのかもしれない。
はたして、僕にとって本当の姿はなんなのか。
それをずっと探しているような気がする。
まだまだ自分も幼虫か蛹なのだろう。
なんだか今年は、僕の周りだけに関しても
いろんな事が目まぐるしく起こっていて
でもそれは決して不安などでなく
常にわくわくどきどきしている。
どんどん自然に淘汰されている気もする。
物にしても人間関係にしても。
たぶんようやく脱皮する時期なのでしょう。
三十路半ばにして
華麗なるメタモルフォーゼの到来。
より良き自分自身へと昇華するため
気張り過ぎず、だらけ過ぎず
宇宙の壮大な流れに身をゆだね
自然なスタンスで過ごしていこうと思います。
ではまた。
七年間、土のなかで生活してきて、ようやく外界に出たと思えば、たった七日間で死を迎える。
いったい彼らはどんな心境なのだろうかと思う。
あんなに鳴き声がすごいのは、ようやく明るい地上に出れたものだから歓喜の極みに達してエクスタシー状態になっているのだろうか。
それとも、あーやれやれ地上に来てしもたしな~、どないしょ。あと七日しかないしとりあえず鳴いとこか、みたいなスタンス?
で、あーそやそや子供つくらなあかんのやった。しゃーない、セックスでもするか。七日の間に交尾して卵産むゆうてアンタえらいハードスケジュールやでしかし。そんな感じ?
ひょっとしたら地上に出てくる蝉というのは、
蝉の幼虫のなかのほんの一握りの存在で
選ばれし者だけが、強いこころざしを持ったものだけが
地上に這い上がってくるのかもしれない。
大半の幼虫たちは、地上に出たものより長生きはするけれども
暗い土のなかで、せこせこと細く長い人生を送る「意気地のない」存在なのかもしれない。
あるいは、蝉の「幼虫界」のなかでは、
土のなかにいることが常識とされ、地上世界に飛び立つことはバカなこととしてせせら笑われているのかもしれない。
地上に出て戻ってきたものがいないのだから
我々が極楽浄土や地獄について語られて、
信じきれないのと同じようなものだろう。
(いくつかの宗教観では、人間は生まれ変わることになっていて、
そうなると戻ってきていることになるんだけれども、
戻る際にあちらの世界で体験したことと、前世の記憶はリセットされるらしい。
ところで、「戻る」と書いたが、その生まれ変わりを前提とした場合、
どちらの世界がホームになるのかわからない。
我々の生きている世界が実は、あの世からしてみれば一夜の夢でしかないのかもしれない。
そしてまた我々が毎夜観る夢の世界は、また別の我々の分身が生活する場として存在しているのかもしれない。
そんなことについて書いていると長くなるので、それはまた何かの機会に。)
彼らにしてみれば「蝉」になることで
ようやく本当の自分を発見することになるんだろうし、
陰気に土のなかで長々と過ごすよりも
パーッと華々しく散っていったほうが本望なのかもしれない。
明るい地上を知らず、土のなかだけで一生を終えてしまう
無念な蝉の幼虫も多いのかもしれない。
はたして、僕にとって本当の姿はなんなのか。
それをずっと探しているような気がする。
まだまだ自分も幼虫か蛹なのだろう。
なんだか今年は、僕の周りだけに関しても
いろんな事が目まぐるしく起こっていて
でもそれは決して不安などでなく
常にわくわくどきどきしている。
どんどん自然に淘汰されている気もする。
物にしても人間関係にしても。
たぶんようやく脱皮する時期なのでしょう。
三十路半ばにして
華麗なるメタモルフォーゼの到来。
より良き自分自身へと昇華するため
気張り過ぎず、だらけ過ぎず
宇宙の壮大な流れに身をゆだね
自然なスタンスで過ごしていこうと思います。
ではまた。
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コメント
さて・・・私は幼虫なのか蛹なのか成虫なのか・・・
結婚して子どもがいて・・・
世間的には成虫扱いなのかもしれない
でも実際は・・・
三十路半ばにして
未だ卵なのかも知れないです。
自分の意思で生きているのか・・・
ちょっと最近生き方を変えたくなって
暴動をおこしつつある三十路半ば女です(笑)
結婚して子どもがいて・・・
世間的には成虫扱いなのかもしれない
でも実際は・・・
三十路半ばにして
未だ卵なのかも知れないです。
自分の意思で生きているのか・・・
ちょっと最近生き方を変えたくなって
暴動をおこしつつある三十路半ば女です(笑)
Re: タイトルなし
> ちょっと最近生き方を変えたくなって
良いことだと思います。が…
> 暴動をおこしつつある三十路半ば女です(笑)
暴動はやめましょうw
良いことだと思います。が…
> 暴動をおこしつつある三十路半ば女です(笑)
暴動はやめましょうw
寺澤晋吾│URL│2012/08/11(Sat)22:31:38│
編集
Re: あるある。
> 最近、好きだった事を1つ復活させる試みをしてます♪
すばらしい。
何か新しい自分が見つかるかもですね。
しかし、タイトル勝手に変換されるって??ww
すばらしい。
何か新しい自分が見つかるかもですね。
しかし、タイトル勝手に変換されるって??ww
寺澤晋吾│URL│2012/08/11(Sat)22:45:53│
編集
Re: タイトルなし
> 次蝉に生まれたらやだなぁ~できたら美白がいいねぇ
稀に、白い蝉もおりますよ。アルビノ。突然変異の蝉w
稀に、白い蝉もおりますよ。アルビノ。突然変異の蝉w
寺澤晋吾│URL│2012/08/14(Tue)13:33:48│
編集
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今出来る事、今やりたい事、
シッカリやって、
反省はしても後悔しない。
そんな感じで生きて行きたいな。
最近、好きだった事を1つ復活させる試みをしてます♪