2012/06/03
16:52:35
なんかまたしばらく放ったらかしてました。
先日、『沈黙のコンビニ ~政所様とジェダイとセガール~』
というタイトルの記事で、
ファ○マに寄った際に珍しくファ○チキを買わなかったことについて書きましたが
その後、やはりしょっちゅう買っております。
今日も買った。
それは、メール便を出しにいった時のこと。
そう、ただメール便を出しにいっただけだったのだ。
レジには今日も、いつものオバ…失礼っ、政所様(まんどころさま)が奥ゆかしくたたずんでいる。
(ところで、なぜ【政所様】と呼ぶかは上記のリンク参照のこと)
そして今日も、高らかに例のセリフを謳う。
…のだが今日はいつもとちょっと違った。
「本日、ファミチキとフライドポテトがお安くなっております!」
ここまでは、まあいつも聞く感じだ。
が、その後
「さらに、揚げ物どれでも一点お買い上げごとに……《もり山監修から揚げ》が、一個ついてきまーす」
なんだこの響き。
新しい。
なんかイノベイティブ。
どことなくレボリューション。
ちょっと涙のブルーバケーション。
しかし俺はノーリアクション、wo~oh~
そんなBOØWY的ノリはさておき
しかも、さすがの政所様といえども言い慣れてないのか
少々たどたどしい《間》があった。
ま、まさか政所様に似合わずキンチョーしてたのか。
いや、海千山千のお局たちの頂点に立つお方だからそれは有り得ない。
と考えると、よもや演技ではあるまいな?
常連である僕に、毎度毎度同じようなトーンで呼びかけたところで、
もう功を奏さないことは、政所様にともなれば当然至極、自明の理である。
それをあんなふうに、たどたどしく
さもワタクシ誰かにかまってもらわないと生きていけないの的なイタイケなオーラでもって発声するなど…
芸術、芸事などでよく巨匠の域に達した人が、
わざと型を崩したことによって人の心をつかむ傑作が生まれることがあるが、
これもそのようなものだろうか。
ともかく
ふいをついたういういしさに僕はやられたのだった。
チェンジアップといったところか。
ぬかりない。
演技なのかどうかはさておき、緩急とゆうものが
例えコンビニの呼び込み台詞であろうと手を抜いてはならない、とゆう教訓を学ぶことができた。
これには感謝したい。
政所様にひれ伏したい。
「お礼なんかいいのよ。貴方はただ毎日ひたすらファミチキを買い続けてくれればそれだけで私は幸せですのよ」
とゆう声が聞こえてきそうだ。
んなこたぁない。
日本の美のひとつに、「はじらい」というものがある。
着物姿の言葉少なき、おくゆかしい女性が
ポッと顔を赤らめ、口元を袖で隠しながらそむける、あれだ。
男なら誰しも下腹部がウズウズしてくるアレである。
たまらんっ。
…そんな自分は何かのフェチかもしれない。
妄想が長くなったが、(というのもその前についでにATMでお金を下ろしたりもしたからなのだが)
そんなこんなでレジに向かい、ファミチキを買った次第である。
レジのおばはん…ハッ失敬、政所様は手際よくファミチキをさばく。
「もり山監修のから揚げも一緒に入っております」
きたーー、なんなんだ《もり山監修》って。
と心は若干あたふたしていたが、焦りを見透かされるのはよろしくない。
「あーそうなんですね、ありがとうございます」
といたって超然と言ってみたものの、やはり気になる《もり山監修の唐揚げ》とは何ぞや?
そんな僕の心の葛藤などいざ知らず
隣りのレジのお局が、政所様に「もり山入れました?」と聞く。
もはや《モリヤマ》という単語ですら、冠詞のいらない固有名詞にまで高められたような使用法を耳にし、
モリヤマとやらはそんなにまで世の中に浸透しているのか、
人々を席巻しているのかと自分は一瞬たじろいだが
目の前の光景をみてさらにおののき震えた。
「はい、一緒に入れてますよ」と、政所様は
いつもより大きく膨らんだファミチキの紙袋を隣りのお局に見せながら菩薩のほほ笑みで答えた。
隣りのお局は硬直した。
ひょっとしたら政所様が「は、あなた誰にもの言ってるのよ、このワタクシがそんなイージーミスするわけないでしょ。今お客様の前だから笑っておいてやるけど、裏にいったら覚えておきなさいね」的な威嚇のオーラを送っていたのかもしれない。
実際、それは愚問であった。
政所様にそんな質問するとは、極刑あるいは流罪に等しい。
おまえなんぞ島流しだ、小娘がっ!と僕は政所様の代わりに恫喝しようと思ったが、
政所様の前でそんな邪心を抱いたことに少し恥じ入った。
口に出さなかったとはいえ、魑魅魍魎に満ちた大奥のお局がたの疑心暗鬼に
常日頃さらされている政所様であるから、シャバの人間の心を読むなどお茶の子さいさいだろう。
それでなくとも普段から、
――あら、この人またこんな昼間っから氷結ストロング飲むのね、1、2時間したらもう一本STRONG ZEROなんか買いにくるのでしょうどうせならまとめて買えばいいのに。それにあのとろんとした目つきったら常に別世界を観ているようで怖いわイヤーねえ現実逃避する男って…こんなんで社会適応して生きていけてるのかしら親の顔が見てみたいわそれでアナタの息子さんがどれだけファミチキあるいはフライドチキンを買いあさってるのか報告しないとですわでもこんな愚かなファミチキ中毒がいるからこそこの店の否、ファミマの否、コンビニ業界全体の売上げに貢献してくださってるのも事実だからそこは評価すべきだわね…となると減点はそれで相殺されたとして社会貢献度はプラマイゼロってとこかしら…とかなんとか思われようが関係ない。
そして何を言いたかったのかよくわからなくなってきたが
ともかく、長い事勤務しているプライドのある上司に向かって
軽々しく疑いの目で愚問を投げかけてはならない、ということだ。
…そういうことにしておこう。
ではまた。
P.S. 結局《もり山》とは、調べたところ
九州は大分県中津市の有名なから揚げ店らしかった。
先日、『沈黙のコンビニ ~政所様とジェダイとセガール~』
というタイトルの記事で、
ファ○マに寄った際に珍しくファ○チキを買わなかったことについて書きましたが
その後、やはりしょっちゅう買っております。
今日も買った。
それは、メール便を出しにいった時のこと。
そう、ただメール便を出しにいっただけだったのだ。
レジには今日も、いつものオバ…失礼っ、政所様(まんどころさま)が奥ゆかしくたたずんでいる。
(ところで、なぜ【政所様】と呼ぶかは上記のリンク参照のこと)
そして今日も、高らかに例のセリフを謳う。
…のだが今日はいつもとちょっと違った。
「本日、ファミチキとフライドポテトがお安くなっております!」
ここまでは、まあいつも聞く感じだ。
が、その後
「さらに、揚げ物どれでも一点お買い上げごとに……《もり山監修から揚げ》が、一個ついてきまーす」
なんだこの響き。
新しい。
なんかイノベイティブ。
どことなくレボリューション。
ちょっと涙のブルーバケーション。
しかし俺はノーリアクション、wo~oh~
そんなBOØWY的ノリはさておき
しかも、さすがの政所様といえども言い慣れてないのか
少々たどたどしい《間》があった。
ま、まさか政所様に似合わずキンチョーしてたのか。
いや、海千山千のお局たちの頂点に立つお方だからそれは有り得ない。
と考えると、よもや演技ではあるまいな?
常連である僕に、毎度毎度同じようなトーンで呼びかけたところで、
もう功を奏さないことは、政所様にともなれば当然至極、自明の理である。
それをあんなふうに、たどたどしく
さもワタクシ誰かにかまってもらわないと生きていけないの的なイタイケなオーラでもって発声するなど…
芸術、芸事などでよく巨匠の域に達した人が、
わざと型を崩したことによって人の心をつかむ傑作が生まれることがあるが、
これもそのようなものだろうか。
ともかく
ふいをついたういういしさに僕はやられたのだった。
チェンジアップといったところか。
ぬかりない。
演技なのかどうかはさておき、緩急とゆうものが
例えコンビニの呼び込み台詞であろうと手を抜いてはならない、とゆう教訓を学ぶことができた。
これには感謝したい。
政所様にひれ伏したい。
「お礼なんかいいのよ。貴方はただ毎日ひたすらファミチキを買い続けてくれればそれだけで私は幸せですのよ」
とゆう声が聞こえてきそうだ。
んなこたぁない。
日本の美のひとつに、「はじらい」というものがある。
着物姿の言葉少なき、おくゆかしい女性が
ポッと顔を赤らめ、口元を袖で隠しながらそむける、あれだ。
男なら誰しも下腹部がウズウズしてくるアレである。
たまらんっ。
…そんな自分は何かのフェチかもしれない。
妄想が長くなったが、(というのもその前についでにATMでお金を下ろしたりもしたからなのだが)
そんなこんなでレジに向かい、ファミチキを買った次第である。
レジのおばはん…ハッ失敬、政所様は手際よくファミチキをさばく。
「もり山監修のから揚げも一緒に入っております」
きたーー、なんなんだ《もり山監修》って。
と心は若干あたふたしていたが、焦りを見透かされるのはよろしくない。
「あーそうなんですね、ありがとうございます」
といたって超然と言ってみたものの、やはり気になる《もり山監修の唐揚げ》とは何ぞや?
そんな僕の心の葛藤などいざ知らず
隣りのレジのお局が、政所様に「もり山入れました?」と聞く。
もはや《モリヤマ》という単語ですら、冠詞のいらない固有名詞にまで高められたような使用法を耳にし、
モリヤマとやらはそんなにまで世の中に浸透しているのか、
人々を席巻しているのかと自分は一瞬たじろいだが
目の前の光景をみてさらにおののき震えた。
「はい、一緒に入れてますよ」と、政所様は
いつもより大きく膨らんだファミチキの紙袋を隣りのお局に見せながら菩薩のほほ笑みで答えた。
隣りのお局は硬直した。
ひょっとしたら政所様が「は、あなた誰にもの言ってるのよ、このワタクシがそんなイージーミスするわけないでしょ。今お客様の前だから笑っておいてやるけど、裏にいったら覚えておきなさいね」的な威嚇のオーラを送っていたのかもしれない。
実際、それは愚問であった。
政所様にそんな質問するとは、極刑あるいは流罪に等しい。
おまえなんぞ島流しだ、小娘がっ!と僕は政所様の代わりに恫喝しようと思ったが、
政所様の前でそんな邪心を抱いたことに少し恥じ入った。
口に出さなかったとはいえ、魑魅魍魎に満ちた大奥のお局がたの疑心暗鬼に
常日頃さらされている政所様であるから、シャバの人間の心を読むなどお茶の子さいさいだろう。
それでなくとも普段から、
――あら、この人またこんな昼間っから氷結ストロング飲むのね、1、2時間したらもう一本STRONG ZEROなんか買いにくるのでしょうどうせならまとめて買えばいいのに。それにあのとろんとした目つきったら常に別世界を観ているようで怖いわイヤーねえ現実逃避する男って…こんなんで社会適応して生きていけてるのかしら親の顔が見てみたいわそれでアナタの息子さんがどれだけファミチキあるいはフライドチキンを買いあさってるのか報告しないとですわでもこんな愚かなファミチキ中毒がいるからこそこの店の否、ファミマの否、コンビニ業界全体の売上げに貢献してくださってるのも事実だからそこは評価すべきだわね…となると減点はそれで相殺されたとして社会貢献度はプラマイゼロってとこかしら…とかなんとか思われようが関係ない。
そして何を言いたかったのかよくわからなくなってきたが
ともかく、長い事勤務しているプライドのある上司に向かって
軽々しく疑いの目で愚問を投げかけてはならない、ということだ。
…そういうことにしておこう。
ではまた。
P.S. 結局《もり山》とは、調べたところ
九州は大分県中津市の有名なから揚げ店らしかった。
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コメント
はぅ~…
…ファミチキ食べたくなった(笑)!!
そそ、しばらく前に
ジャージャー麺にファミチキonで食べたら、
んまかった。
肉on肉でしたが(^-^;
はい、心身共に肉食です♪
ちなみに男性の手とか好物です。
そそ、しばらく前に
ジャージャー麺にファミチキonで食べたら、
んまかった。
肉on肉でしたが(^-^;
はい、心身共に肉食です♪
ちなみに男性の手とか好物です。
Coo│URL│2012/06/04(Mon)23:04:02│
編集
Re: タイトルなし
> ただ一度入れ忘れたところをお局に見られたが為に
> 何度も確認されていたのかも・・・
ま、政所様にかぎって、それはないっw
>
> ちなみに着物姿の良さは
> 殿方でも同じです
> 着流し姿の殿方なんて(*/∇\*)キャ
参考にさせていただきます。
> 何度も確認されていたのかも・・・
ま、政所様にかぎって、それはないっw
>
> ちなみに着物姿の良さは
> 殿方でも同じです
> 着流し姿の殿方なんて(*/∇\*)キャ
参考にさせていただきます。
寺澤晋吾│URL│2012/06/04(Mon)23:30:06│
編集
Re: はぅ~…
> ジャージャー麺にファミチキonで食べたら、
> んまかった。
今度ためしてみよかなw
>
> ちなみに男性の手とか好物です。
間違ってもフライにしないようにw
寺澤晋吾│URL│2012/06/04(Mon)23:33:19│
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ただ一度入れ忘れたところをお局に見られたが為に
何度も確認されていたのかも・・・
ちなみに着物姿の良さは
殿方でも同じです
着流し姿の殿方なんて(*/∇\*)キャ
すいません・・・氷結ZERO6本目呑んでるんで
文章が支離滅裂です(^^;;