2012/04/18
15:52:00
先日の北米滞在記への余談。パート2。
NY滞在中のこと。
その日の夕刻、美術館巡りなどを終えた自分は
ホットドッグをガーッと食らってビールで流しこみたい気分だったので
ホテル近くのセブンイレブンに入った。

NY滞在中のこと。
その日の夕刻、美術館巡りなどを終えた自分は
ホットドッグをガーッと食らってビールで流しこみたい気分だったので
ホテル近くのセブンイレブンに入った。

この国では、酒を買う時に何かとIDチェックが必要である。
そのため朝出かけるさいに、パスポートをカバンに入れていたし
店に入る直前にも再度カバンのポケットを探ってパスポート在中かどうか確かめたという周到さ。
完璧。オレ完璧。
そう思っていた。
レジには、インド系らしき男2人がいかにもダルそうに突っ立っている。
自分は奥に酒コーナーを見つけるや意気揚々とBudwiserのパイント缶を取り
なんだか美味そうな1$ソーセージマフィンをひっつかみ
レジへ。
そしてレジ横のホットドッグも注文したその時だった。
IDをチェックさせてくれ、
と言う。
ふふふ、もちろんでございますよ
と僕は得意げにパスポートを差し出す。
が、しかし!
思いがけないトラップがあった。
パスポートでは買えない、と言う。
は?である。
なんでだ、普通パスポートで確認できればどこでも買えるだろう、というようなことを言っても
コンビニでは無理!…なのだそう。
何言ってんだ。昨日友達が買ってきてたぞ、などというと
米国IDがなければ購入できないとかいうような法律が「今日から」施行された、らしい。
ほざけ。
インドジン ウソツカナイ、のではなかったか?
毎日ガンジス川で体を清め、神に祈りを捧げるおだやかな人たちではなかったか?
こいつ確実にアジア人イジメしてるな。
何か過去に、日本に対して怨恨を抱くような思い出があるのだろうか??
もしかして日本に旅行にきた時に
トイレにウォッシュレットがあったため自慢の手ふきができなかったのがそんなにも屈辱だったのか。
あるいは、昔日本人のフィアンセがいて新居にウォッシュレットを導入しようとしていたのに彼は、手ダ手デフカナイト意味ナインダなどと頭をかかえ頑なに拒んだため婚約破綻となったのか、あるいは生で目撃されてしまってそれまで「手」を認めていたはずの彼女もアナタの国の文化はわかっていたつもりだけど実際ライブ手ふきを見てしまうともう…耐えられないアタシ耐えられないわっゴメンナサイなどと去っていったのかもしれず、とそう思えば逆に憐れみの情もわいてきた次第でなんだかよくわからないが若干くやしさを残しつつもどうでもよくなった。
まあともかく
後ろにゴツい白人や黒人なぞが並び始めたので、
ぬり壁のような背後の人間を怒らせるほうが厄介だと思い
しかたなくホットドッグとソーセージマフィンだけ買って退散した。
(本当はそれをビールでスカッと流し込みたかったのに!)
はてさて、どうしたものか。
これを適当な甘ったるいジュースとともに食すか
あるいは部屋に常設のティーバッグで紅茶を作ってやりすごすかと思案したところで
いずれにしても屈辱的なことに変わりない。
よしんば、紅茶でひとときの安寧を得たとしても
それはどこかムズかゆさというか残尿感いや残便感的なスッキリしなさがある。
チャイナタウンをうろうろしていると
いかにもみすぼらしい
場末の路地裏にあるような酒屋を見つけた。
入ってすぐ全面ガラス張りになっていて店内に入れない。
陳列品を見て、ほしい品を告げて購入するシステムのようだ。
なんなんだこの異様な厳重さ。闇市か。
アルカポネの時代じゃあるまいし。
などと考えていると
いかにも妖しげなオッサンがでてきた。
むろん中国人。いや、中国系何世かのアメリカ人なのか。
まあどちらでもいいがともかく
なんかの映画に出てきそうな、今しがた奥で闇酒の取引してたような、うさんくささ。
ビールはないのか、と聞くと、ない、という。
そっか、とこんなところに長居してると運気が悪くなりそうだし自分はあっさりと店を出たのだが
外から陳列棚を観ると、ワインのいくつかの銘柄が$5とかで買える。
安い!もうそれでいいっ!
ということで、くるりと舞い戻り、オッサンに声をかける。
やっぱワインにするよ
どれだ?
GATO NEGRO
オッサン何も言わずそれを取ってくる。
ID見せたほうがいいの? 僕はきく。
オッサンしげしげとこちらを見つめ
いや、いらねえよ。あんた全然ハタチ以下に見えねえし。だろ?
そりゃあそうさ、わかってるじゃねえか、オヤジ。
さて、支払いはというと
オヤジのいるレジあたりに少しだけ透き間があって、そこへ現金を滑らせるようだ。
パチンコの現金交換のような陰気さ。
わっ、なんかこれ人に見られたくない
っていう直感的うしろめたさ。
まあともかくモノはゲットできたわけで、気分爽快に店を出た。
GATO NEGROは、日本で買うとたしか1000円近いのだが
そこは$5でしかも、レートを考えると400円くらいで買えたことになる。
これはうれしい。
勝った、と思った。(むろん、さっきのインド人に対して)
俺のなかで中国人全体の株があがったよオッチャン。そんな気分だ。
(それは前のblogの中国人を鑑みて)
しかし妖しい店には変わりなく
百歩ゆずってもうさんクサいままである。
様々な試練を経ての、
たそがれ時の赤ワインは格別だった。
今思えば、そんなお買い得ワインに出会わせてくれたのも、
そもそもイヤミったらしいインド人のおかげであり
神様はときには人々に試練を与えるべく鬼の形相で持って現れるというから
彼らもそんな戒めとして僕の前に顕現したのかもしれない。
あるいは、自分がこういうことされると嫌だろう?という反面教師的存在として。
ほんと言うとやっぱ悔しいのです。
その時その瞬間、ボクはまさしくビールを飲みたかったのです!!
忌々しきインド人レジ男!
いや、そんなこと言ってはならない。
彼らは菩薩の化身なのですから。
知るか。
ではまた。
そのため朝出かけるさいに、パスポートをカバンに入れていたし
店に入る直前にも再度カバンのポケットを探ってパスポート在中かどうか確かめたという周到さ。
完璧。オレ完璧。
そう思っていた。
レジには、インド系らしき男2人がいかにもダルそうに突っ立っている。
自分は奥に酒コーナーを見つけるや意気揚々とBudwiserのパイント缶を取り
なんだか美味そうな1$ソーセージマフィンをひっつかみ
レジへ。
そしてレジ横のホットドッグも注文したその時だった。
IDをチェックさせてくれ、
と言う。
ふふふ、もちろんでございますよ
と僕は得意げにパスポートを差し出す。
が、しかし!
思いがけないトラップがあった。
パスポートでは買えない、と言う。
は?である。
なんでだ、普通パスポートで確認できればどこでも買えるだろう、というようなことを言っても
コンビニでは無理!…なのだそう。
何言ってんだ。昨日友達が買ってきてたぞ、などというと
米国IDがなければ購入できないとかいうような法律が「今日から」施行された、らしい。
ほざけ。
インドジン ウソツカナイ、のではなかったか?
毎日ガンジス川で体を清め、神に祈りを捧げるおだやかな人たちではなかったか?
こいつ確実にアジア人イジメしてるな。
何か過去に、日本に対して怨恨を抱くような思い出があるのだろうか??
もしかして日本に旅行にきた時に
トイレにウォッシュレットがあったため自慢の手ふきができなかったのがそんなにも屈辱だったのか。
あるいは、昔日本人のフィアンセがいて新居にウォッシュレットを導入しようとしていたのに彼は、手ダ手デフカナイト意味ナインダなどと頭をかかえ頑なに拒んだため婚約破綻となったのか、あるいは生で目撃されてしまってそれまで「手」を認めていたはずの彼女もアナタの国の文化はわかっていたつもりだけど実際ライブ手ふきを見てしまうともう…耐えられないアタシ耐えられないわっゴメンナサイなどと去っていったのかもしれず、とそう思えば逆に憐れみの情もわいてきた次第でなんだかよくわからないが若干くやしさを残しつつもどうでもよくなった。
まあともかく
後ろにゴツい白人や黒人なぞが並び始めたので、
ぬり壁のような背後の人間を怒らせるほうが厄介だと思い
しかたなくホットドッグとソーセージマフィンだけ買って退散した。
(本当はそれをビールでスカッと流し込みたかったのに!)
はてさて、どうしたものか。
これを適当な甘ったるいジュースとともに食すか
あるいは部屋に常設のティーバッグで紅茶を作ってやりすごすかと思案したところで
いずれにしても屈辱的なことに変わりない。
よしんば、紅茶でひとときの安寧を得たとしても
それはどこかムズかゆさというか残尿感いや残便感的なスッキリしなさがある。
チャイナタウンをうろうろしていると
いかにもみすぼらしい
場末の路地裏にあるような酒屋を見つけた。
入ってすぐ全面ガラス張りになっていて店内に入れない。
陳列品を見て、ほしい品を告げて購入するシステムのようだ。
なんなんだこの異様な厳重さ。闇市か。
アルカポネの時代じゃあるまいし。
などと考えていると
いかにも妖しげなオッサンがでてきた。
むろん中国人。いや、中国系何世かのアメリカ人なのか。
まあどちらでもいいがともかく
なんかの映画に出てきそうな、今しがた奥で闇酒の取引してたような、うさんくささ。
ビールはないのか、と聞くと、ない、という。
そっか、とこんなところに長居してると運気が悪くなりそうだし自分はあっさりと店を出たのだが
外から陳列棚を観ると、ワインのいくつかの銘柄が$5とかで買える。
安い!もうそれでいいっ!
ということで、くるりと舞い戻り、オッサンに声をかける。
やっぱワインにするよ
どれだ?
GATO NEGRO
オッサン何も言わずそれを取ってくる。
ID見せたほうがいいの? 僕はきく。
オッサンしげしげとこちらを見つめ
いや、いらねえよ。あんた全然ハタチ以下に見えねえし。だろ?
そりゃあそうさ、わかってるじゃねえか、オヤジ。
さて、支払いはというと
オヤジのいるレジあたりに少しだけ透き間があって、そこへ現金を滑らせるようだ。
パチンコの現金交換のような陰気さ。
わっ、なんかこれ人に見られたくない
っていう直感的うしろめたさ。
まあともかくモノはゲットできたわけで、気分爽快に店を出た。
GATO NEGROは、日本で買うとたしか1000円近いのだが
そこは$5でしかも、レートを考えると400円くらいで買えたことになる。
これはうれしい。
勝った、と思った。(むろん、さっきのインド人に対して)
俺のなかで中国人全体の株があがったよオッチャン。そんな気分だ。
(それは前のblogの中国人を鑑みて)
しかし妖しい店には変わりなく
百歩ゆずってもうさんクサいままである。
様々な試練を経ての、
たそがれ時の赤ワインは格別だった。
今思えば、そんなお買い得ワインに出会わせてくれたのも、
そもそもイヤミったらしいインド人のおかげであり
神様はときには人々に試練を与えるべく鬼の形相で持って現れるというから
彼らもそんな戒めとして僕の前に顕現したのかもしれない。
あるいは、自分がこういうことされると嫌だろう?という反面教師的存在として。
ほんと言うとやっぱ悔しいのです。
その時その瞬間、ボクはまさしくビールを飲みたかったのです!!
忌々しきインド人レジ男!
いや、そんなこと言ってはならない。
彼らは菩薩の化身なのですから。
知るか。
ではまた。
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コメント
インドカレー食べたい
何故、中盤であんなにトイレネタ推しなのかは置いといて…ビールとワインじゃ何か違いますよね?でも、紅茶になるよかマシだったかな?…美味しいお酒飲みたくなってきた♪
Coo│URL│2012/04/19(Thu)04:15:01│
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Re: インドカレー食べたい
トイレネタはなんだか勢いづいてつい…。
紅茶も普段は好きなのですが、その時はさすがにビール脳になっていたものでw
紅茶も普段は好きなのですが、その時はさすがにビール脳になっていたものでw
寺澤晋吾│URL│2012/04/20(Fri)23:25:49│
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お疲れ様♪
紅茶…銀座のマリアージュフレール行った事あります?
あそこの紅茶好きです♪
笑っちゃう位の品種あるし。
アイスティーのデカさがウケる!
あそこの紅茶好きです♪
笑っちゃう位の品種あるし。
アイスティーのデカさがウケる!
Coo│URL│2012/04/21(Sat)03:09:33│
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Re: お疲れ様♪
> 紅茶…銀座のマリアージュフレール行った事あります?
うーん、ないですねー。初めて聞いたかも。
今度ザギンに出向いたら寄ってみよかな。
うーん、ないですねー。初めて聞いたかも。
今度ザギンに出向いたら寄ってみよかな。
寺澤晋吾│URL│2012/04/28(Sat)02:34:13│
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非常に悔しいですよね
好きな味なのに
思った味じゃなかった時などの
あのショック。
人間の脳は不思議ですね。