2012/02/27
20:36:16
こないだジムについて書きましたが
行かない日は近所をジョギングなどもしております。
今日のような天気のいい午後などは特に。
そんな今日の午後。
大きな道路沿いの大きな家の前に、小さなばあさんが座っていた。
行かない日は近所をジョギングなどもしております。
今日のような天気のいい午後などは特に。
そんな今日の午後。
大きな道路沿いの大きな家の前に、小さなばあさんが座っていた。
遠くからだとバス停なのかと思ったが、何もない。
ただ、家の門の両脇にある石のブロックに腰かけて
どこともなくぼんやり眺めているのです。
猫だ猫にちがいない、自分が錯覚を起こしているだけなのだ、そう思おうとしてみたがやはり無理で
顔を横にしてみても老婆は老婆にちがいなかった。
逆に、ばあさんが横になったところでやはり老婆にちがいないだろうし、
逆さまになってもらったところでパンツが見えても困る。
見ると、そこは陽当たりのすこぶるいいスポットの様子。
今までは見たことなかったのにどうしたことだろう。
この寒いなか家から追い出されたのか、
しかし表情は幸せそうだし。
よもや姥捨てではあるまいか、
しかし顔は喜びに満ちているし白髪のくるくるパーマはなんか気合い入ってるし。
そんな心配は、一瞬のことでしばらく川原を走っているうちに忘れたが
帰りにそこを通ると、まだいた。
どうやら、門の反対側の脇の石に移ったらしい。
反転エフェクトをかけただけかと思われるくらい
位置が逆になっただけで、微動だにしない。
そんなことだから、
よもや自分は知らぬ間に鏡の世界に入り込んだのではあるまいかと思い
道路標識や過ぎ行くトラックの社名などを観てみると
普通に読めたので胸をなで下ろした。
あるいは、それは言い過ぎたかもしれない。
で、通り過ぎるまで、老婆は1ミリも動かず。
よほどの白昼夢にいるようだった。
家の中にいるであろう家族に伝えるべきか迷ったが
結局そのままにして走り去った。
もうそろそろ自宅に近い住宅街にさしかかったところ
と或る一軒家の縁側で
ばあさんがひなたぼっこしていた。
リクライニングシートのようなところに腰掛けて足をぷらぷらしている。
白髪まじりのくるくるパーマ
ふっくらと太鼓腹でほほ笑む出で立ちは大黒さんのようであり、
しかし唇は尖っていて足は揺らすというより
けいれんに近いほどバタバタさせているものだから
釣られたフグといったほうが近いのかもしれない。
縁側に面した庭の幅はほぼなく
すぐに道路に面しているような状態だから
そこを通った僕の目に、そのような光景が飛び込んできた時の気持ちは言わずともわかってもらえるでしょう。
さかなくんは好きではないが、しかたない。
ぎょっとしたものです。ぎょぎょぎょ。
しかたなかったのです。
まあでも、そのおばあさんも幸せそうな顔をしてたから
なによりだと思い気にせず通りすぎたのだったがしかし
何故ばあさんというものはくるくるパーマをかけるのだろうという幼少時からの疑問が再燃しつつ、帰宅したのであった。
年寄り笑うな我が行く道。
ということで、あたたかく見守っていきたい。
そして自分もあたたかく見守られて、ほのぼのとした老後を送りたい
と願った冬の昼下がりのひととき。
ではまた。
ただ、家の門の両脇にある石のブロックに腰かけて
どこともなくぼんやり眺めているのです。
猫だ猫にちがいない、自分が錯覚を起こしているだけなのだ、そう思おうとしてみたがやはり無理で
顔を横にしてみても老婆は老婆にちがいなかった。
逆に、ばあさんが横になったところでやはり老婆にちがいないだろうし、
逆さまになってもらったところでパンツが見えても困る。
見ると、そこは陽当たりのすこぶるいいスポットの様子。
今までは見たことなかったのにどうしたことだろう。
この寒いなか家から追い出されたのか、
しかし表情は幸せそうだし。
よもや姥捨てではあるまいか、
しかし顔は喜びに満ちているし白髪のくるくるパーマはなんか気合い入ってるし。
そんな心配は、一瞬のことでしばらく川原を走っているうちに忘れたが
帰りにそこを通ると、まだいた。
どうやら、門の反対側の脇の石に移ったらしい。
反転エフェクトをかけただけかと思われるくらい
位置が逆になっただけで、微動だにしない。
そんなことだから、
よもや自分は知らぬ間に鏡の世界に入り込んだのではあるまいかと思い
道路標識や過ぎ行くトラックの社名などを観てみると
普通に読めたので胸をなで下ろした。
あるいは、それは言い過ぎたかもしれない。
で、通り過ぎるまで、老婆は1ミリも動かず。
よほどの白昼夢にいるようだった。
家の中にいるであろう家族に伝えるべきか迷ったが
結局そのままにして走り去った。
もうそろそろ自宅に近い住宅街にさしかかったところ
と或る一軒家の縁側で
ばあさんがひなたぼっこしていた。
リクライニングシートのようなところに腰掛けて足をぷらぷらしている。
白髪まじりのくるくるパーマ
ふっくらと太鼓腹でほほ笑む出で立ちは大黒さんのようであり、
しかし唇は尖っていて足は揺らすというより
けいれんに近いほどバタバタさせているものだから
釣られたフグといったほうが近いのかもしれない。
縁側に面した庭の幅はほぼなく
すぐに道路に面しているような状態だから
そこを通った僕の目に、そのような光景が飛び込んできた時の気持ちは言わずともわかってもらえるでしょう。
さかなくんは好きではないが、しかたない。
ぎょっとしたものです。ぎょぎょぎょ。
しかたなかったのです。
まあでも、そのおばあさんも幸せそうな顔をしてたから
なによりだと思い気にせず通りすぎたのだったがしかし
何故ばあさんというものはくるくるパーマをかけるのだろうという幼少時からの疑問が再燃しつつ、帰宅したのであった。
年寄り笑うな我が行く道。
ということで、あたたかく見守っていきたい。
そして自分もあたたかく見守られて、ほのぼのとした老後を送りたい
と願った冬の昼下がりのひととき。
ではまた。
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