2019/05/22
18:10:11
とんだ新時代の幕開けである。
先月、台湾は高雄でのグループ展に2点の絵で参加し、嬉しいことにその2点とも売れ(詳細はこちらを参照)、上機嫌で令和を迎えたのもつかの間、5月5日の朝、目が覚めると猛烈な腹痛に襲われた。
何度か吐き、体が震え変な汗も出てくる。
これはまずい。
近所の病院の急患へ直接駆け込んだ。
前夜、長年の付き合いである音楽仲間の後輩と安居酒屋でしこたま飲んだため、安酒による二日酔いだろうと思いたかったがこれはどうも食中毒みたいな症状だ、そういえば鶏のタタキの色がドス黒かったような、それが原因に違いない、と病院のベッドに横になり診察を受け、昨晩食べたものなどをいろいろ思い出しているときにそれが怪しいと看護師に伝え、後からきた先生にもその旨つたえた。
あー、なんちゃら菌かもねー。とかなんとか言っていたので、まあなんでもいいから早くそいつらを体外に放出してこの苦しみから救ってくださいよ、と思っていると、先生が何やらドロリとした液体を僕の腹に塗り、それはどうやら造影剤というものらしかったが、お腹の内部のエコー映像が画面に映し出されるのであった。
「あー、完全に動いてないね。腸閉塞だね。入院だなこりゃ」
さらりと言った。
そこから二週間、
ようやく退院とあいまったのである。
はじめは、イレウス菅を通して様子を見ましょう、というのであったが、腸閉塞(イレウス)になった人の治療に有効らしき管を鼻から入れるというそれは、とても気持ち悪そうなのでいったん拒み、なるべく自然に自力で回復したいと申し出た。
そのイレウス管による治療というのは、
なにせ腸がつまっているので胃液やら腸液、胆液なんかがどんどんお腹がパンパンポンポンたぬきみたいに張ってくるのをポンプで汲み上げ、さらにはそのまま管を小腸内を這わせて漸進させ、最終的には詰まっている箇所を突き止めて願わくばそこを貫通させればという企てのようで、そこで詰まった箇所を突き止めたものの通りが改善されない場合は手術ということだった。
やれやれ、また腹を割くのか。

自分は4年前にも、腸閉塞と虫垂炎で入院し、そのときは虫垂炎の発見が遅れ、膿が破裂して飛び散ってしまっていたので、開腹し腸を洗ってからお腹に戻してもらったのであるが、その後数年か10年ぐらいは腸が元の配置に戻ろうとして落ち着かず、元に戻れず変な形で腸同士が癒着したりして、また腸閉塞を発症する恐れはある、とは言われていた。
けれども、こんなに前兆もなく突然にやってくるものとは思っていなかった。
(とはいえ、後で思い返すとこれが兆候だったかなという感覚はわかったので、今後それがやってきたらすぐさま外来で診てもらおうと思う。)
結局のところ、手術もせず管も入れず、自然回復で退院できたので
身体に新たな傷をつけることがなかったのは不幸中の幸いです。
ところで、入院した日の5月5日は、令和初の新月で、
そして退院した18日は、令和初の満月(の一日前)ということを知った。
実は縁起のいいスタート、ということなのかもしれない。
新時代になって、膿を吐き出させてくれて
半ば強引なデトックスをしてくれたのだ
と前向きに考えることにする。
入院中の日々の詳細に関しては
いろいろとメモは取っているので
また時間あるときここにも記しておこうかなと思います。
では近々。
先月、台湾は高雄でのグループ展に2点の絵で参加し、嬉しいことにその2点とも売れ(詳細はこちらを参照)、上機嫌で令和を迎えたのもつかの間、5月5日の朝、目が覚めると猛烈な腹痛に襲われた。
何度か吐き、体が震え変な汗も出てくる。
これはまずい。
近所の病院の急患へ直接駆け込んだ。
前夜、長年の付き合いである音楽仲間の後輩と安居酒屋でしこたま飲んだため、安酒による二日酔いだろうと思いたかったがこれはどうも食中毒みたいな症状だ、そういえば鶏のタタキの色がドス黒かったような、それが原因に違いない、と病院のベッドに横になり診察を受け、昨晩食べたものなどをいろいろ思い出しているときにそれが怪しいと看護師に伝え、後からきた先生にもその旨つたえた。
あー、なんちゃら菌かもねー。とかなんとか言っていたので、まあなんでもいいから早くそいつらを体外に放出してこの苦しみから救ってくださいよ、と思っていると、先生が何やらドロリとした液体を僕の腹に塗り、それはどうやら造影剤というものらしかったが、お腹の内部のエコー映像が画面に映し出されるのであった。
「あー、完全に動いてないね。腸閉塞だね。入院だなこりゃ」
さらりと言った。
そこから二週間、
ようやく退院とあいまったのである。
はじめは、イレウス菅を通して様子を見ましょう、というのであったが、腸閉塞(イレウス)になった人の治療に有効らしき管を鼻から入れるというそれは、とても気持ち悪そうなのでいったん拒み、なるべく自然に自力で回復したいと申し出た。
そのイレウス管による治療というのは、
なにせ腸がつまっているので胃液やら腸液、胆液なんかがどんどんお腹がパンパンポンポンたぬきみたいに張ってくるのをポンプで汲み上げ、さらにはそのまま管を小腸内を這わせて漸進させ、最終的には詰まっている箇所を突き止めて願わくばそこを貫通させればという企てのようで、そこで詰まった箇所を突き止めたものの通りが改善されない場合は手術ということだった。
やれやれ、また腹を割くのか。

自分は4年前にも、腸閉塞と虫垂炎で入院し、そのときは虫垂炎の発見が遅れ、膿が破裂して飛び散ってしまっていたので、開腹し腸を洗ってからお腹に戻してもらったのであるが、その後数年か10年ぐらいは腸が元の配置に戻ろうとして落ち着かず、元に戻れず変な形で腸同士が癒着したりして、また腸閉塞を発症する恐れはある、とは言われていた。
けれども、こんなに前兆もなく突然にやってくるものとは思っていなかった。
(とはいえ、後で思い返すとこれが兆候だったかなという感覚はわかったので、今後それがやってきたらすぐさま外来で診てもらおうと思う。)
結局のところ、手術もせず管も入れず、自然回復で退院できたので
身体に新たな傷をつけることがなかったのは不幸中の幸いです。
ところで、入院した日の5月5日は、令和初の新月で、
そして退院した18日は、令和初の満月(の一日前)ということを知った。
実は縁起のいいスタート、ということなのかもしれない。
新時代になって、膿を吐き出させてくれて
半ば強引なデトックスをしてくれたのだ
と前向きに考えることにする。
入院中の日々の詳細に関しては
いろいろとメモは取っているので
また時間あるときここにも記しておこうかなと思います。
では近々。
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