2011/06/25
13:56:57
先日、実家のある和歌山県新宮市に一週間ほど帰省してきました。
だいぶ前に「フレックス帰省とゴールデン人情」 というタイトルでも書きましたが、今回もそのフレックスな帰省となりました。
内容については、帰省中(あやうく寄生虫と変換するとこだったがまあそれはどうでもよろしかった)にツイートしまくってたので、
おそらく、このブログを観にきてくれる人たちはだいたいtwitterで繋がってると思うし
写真などの詳細は割愛しますが、
一応、twilogというところにアーカイブがあります。
これの6月14~21日の間のつぶやきを観てもらえれば、写真なども載ってます。
今回は、夜行バスと電車の組み合わせで、これは初の試みでした。
詳しくは、名古屋まで夜行バス⇒名古屋から近鉄線(初めて乗った)で松阪⇒松阪からJR鈍行乗り継ぎで新宮まで。
というルート。
帰省といえども「旅」を感じて帰りたいため、毎回なるべく違うルートにしようと思っているのですが、
(それも限度がありますが)今回のはなかなか気に入ったほうだったかも。
これまでで最高だったのは東京と地元直通のフェリーでしたが、数年前に廃止となった模様。。
トータルの時間はなんだかんだ15時間近くになりました。
まあでも半分くらいはバスで寝てられたので、
早朝に東京から鈍行で12時間かけて帰るよりは疲れはマシでした。
名古屋から下っている間、乗客のじょじょに変化していく方言を聴くのも楽しみの一つですが(とくに年配の人たちは訛りが濃いからおもしろい)、大阪から和歌山の海岸線を下るほうが変化が大きいように思います。
それはおそらく、和歌山がどの地域も海岸近くまで山がせまっていて地域間での隔たりが多く、昔から方言が地域相互間に浸透しにくかったのに対し、三重のほうは比較的平野があるので地域間の交流が多く方言も広い地域に共通したものになっていったのでしょう…などという講釈タレ造は必要なかったかもしれませんがともかく、そんな変化を感じながらアァだんだん地元のニュアンスに近づいてきたなあと旅愁にひたるわけです。
実家では、新鮮な刺身を飽きるくらい食べ、
東京ではめったに食べることのないクジラを
ここぞとばかり食べまくりました。
(※これも画像などは、上記のtwilog参照)
懐かしい仲間たちと飲みにいくと、昔話で盛り上がり、過去のちょっとヤンチャして悪さしたことや心を痛めたでき事も今ではすべて笑いの種となり、そんな話はいつまでも尽きません。
時の浄化力はすごいなと思う。
そして、高校のころ一緒にバンドをやっていた友達が、数年前からシドニーに移住しているのですが、
弟の結婚式のため今回偶然にもいいタイミングで帰国していたので、他にも地元の音楽仲間を集まり久々にセッション。
愉しいひとときでした。
なぜか自分にはあまり馴染みないジャズ&ブルーズ的な感じだったけどw
ところで、クジラといえば、一昨年くらいに映画「The Cove」で有名になった太地町が地元から近いのですが
そういえば実家が近いくせにクジラや太地のことはあまり知らないなと思い、
ふと「くじらの博物館」に行くことに。
太地の友達にも付き合ってもらって、クジラショーやらイルカショーも一緒に観覧。
その後 The Coveで撮影された場所や、くじら供養碑(この辺りの人々は常々、鯨に感謝と畏敬の念を持ちながら食しているのです)
他にも有名な岬などもいろいろと案内してもらい、地元近くでまだ知らなかった絶景に出会えて感動し、思わぬところで非常に充実した観光となりました。
(※これも画像などもまたtwilog参照)
先祖のお墓参りにも行き、
まだ健在の母方の祖父母宅も訪問。
ちょうど今年は母方の祖父の誕生日と父の日が重なったので
寿司などでささやかなお祝いしながら食事。
大正生まれで、今年87になった祖父は、
昔は近所の歓楽街(今では観る影もないが、料亭だらけで芸者もいたらしい)のどこの料亭やスナックのママさんにも名前を覚えられていたというくらい飲み歩いていたらしく、まあ僕もある程度血を受け継いでいるのでしょうが、今では祖父はちびちびと焼酎を飲むくらいで適度な酒量は長寿のもとと考えているようで、どうやら正しい飲み方なのでしょう。
祖母もまだまだ元気で、大阪出身だからなのかなんなのか80半ばになった今もよくしゃべるし、話すペースが衰えたといえどもまだ僕の3倍くらいのスピードなんじゃないかと思われるくらい。
…なので、お二人ともまだまだ元気でいてくれそうで、安心しました。
そういえば、地元がにぎわっていた時代の描写は、
故中上健次氏の小説に多々見られるので、興味ある方は一読してみるのもいいかと思います。
なかでも個人的にはえ「枯木灘」とか「千年の愉楽」 が壮大なスケールで描かれててお薦めですが、独特の文体はもとより、長編でしかも方言とかいっぱい出てくるので少々疲れるかもしれませんw
なので短編集の、「化粧」とか「蛇淫」とか、わりかし読みやすいかもです。そしてどこを切り取っても文章がかっこいい。
今までけっこうな量の本を読み、いろんな作家の文体にふれてきましたが、
地元びいきとか抜きにしても、こんなかっこいい文章を書く人には出会ったことがない。
いい意味で、俗な。泥臭いブルースみたいな。
こざかしいテクニックをひけらかすんじゃなくて、一音に凝縮されたギターソロのような、何か心につきささる感じの。
あと、「熊野集」という短編集も評価が高いようですが、僕はまだ読んだことがないので参考までに。
最近では、映画『軽蔑』が上映されてその原作者である中上健次が何かと話題になってきているみたいですが、
そのロケも新宮市で行われたので、これも興味ある方はぜひ。
自分もまだ観ていないので、そのうち観るつもりです。
まあ、そんなこんなですこぶるいい充電期間となりました。
新たな創作意欲がふつふつと湧いてきてます。
今バンドにこれまでにないほどいい波が来ているのを感じるので
波を逃さないよう、これからしばらくは音楽活動、バンドの新たな楽曲制作に没頭します。
ただ、絵のグループ展が8月半ばあたりにあって参加することになったので
それ用には、絵を一枚制作予定です。
銀座のギャラリーでチャリティを兼ねた展示ですが、詳細はまた追って告知します。
小説もしばらく書きませんが、今までのストックを何かしら発表するかもしれません。
その時もまた告知します。
今日もこれから
音楽制作に没頭し、クリエイティブ脳を爆発させてきます。
ではまた。
内容については、帰省中(あやうく寄生虫と変換するとこだったがまあそれはどうでもよろしかった)にツイートしまくってたので、
おそらく、このブログを観にきてくれる人たちはだいたいtwitterで繋がってると思うし
写真などの詳細は割愛しますが、
一応、twilogというところにアーカイブがあります。
これの6月14~21日の間のつぶやきを観てもらえれば、写真なども載ってます。
今回は、夜行バスと電車の組み合わせで、これは初の試みでした。
詳しくは、名古屋まで夜行バス⇒名古屋から近鉄線(初めて乗った)で松阪⇒松阪からJR鈍行乗り継ぎで新宮まで。
というルート。
帰省といえども「旅」を感じて帰りたいため、毎回なるべく違うルートにしようと思っているのですが、
(それも限度がありますが)今回のはなかなか気に入ったほうだったかも。
これまでで最高だったのは東京と地元直通のフェリーでしたが、数年前に廃止となった模様。。
トータルの時間はなんだかんだ15時間近くになりました。
まあでも半分くらいはバスで寝てられたので、
早朝に東京から鈍行で12時間かけて帰るよりは疲れはマシでした。
名古屋から下っている間、乗客のじょじょに変化していく方言を聴くのも楽しみの一つですが(とくに年配の人たちは訛りが濃いからおもしろい)、大阪から和歌山の海岸線を下るほうが変化が大きいように思います。
それはおそらく、和歌山がどの地域も海岸近くまで山がせまっていて地域間での隔たりが多く、昔から方言が地域相互間に浸透しにくかったのに対し、三重のほうは比較的平野があるので地域間の交流が多く方言も広い地域に共通したものになっていったのでしょう…などという講釈タレ造は必要なかったかもしれませんがともかく、そんな変化を感じながらアァだんだん地元のニュアンスに近づいてきたなあと旅愁にひたるわけです。
実家では、新鮮な刺身を飽きるくらい食べ、
東京ではめったに食べることのないクジラを
ここぞとばかり食べまくりました。
(※これも画像などは、上記のtwilog参照)
懐かしい仲間たちと飲みにいくと、昔話で盛り上がり、過去のちょっとヤンチャして悪さしたことや心を痛めたでき事も今ではすべて笑いの種となり、そんな話はいつまでも尽きません。
時の浄化力はすごいなと思う。
そして、高校のころ一緒にバンドをやっていた友達が、数年前からシドニーに移住しているのですが、
弟の結婚式のため今回偶然にもいいタイミングで帰国していたので、他にも地元の音楽仲間を集まり久々にセッション。
愉しいひとときでした。
なぜか自分にはあまり馴染みないジャズ&ブルーズ的な感じだったけどw
ところで、クジラといえば、一昨年くらいに映画「The Cove」で有名になった太地町が地元から近いのですが
そういえば実家が近いくせにクジラや太地のことはあまり知らないなと思い、
ふと「くじらの博物館」に行くことに。
太地の友達にも付き合ってもらって、クジラショーやらイルカショーも一緒に観覧。
その後 The Coveで撮影された場所や、くじら供養碑(この辺りの人々は常々、鯨に感謝と畏敬の念を持ちながら食しているのです)
他にも有名な岬などもいろいろと案内してもらい、地元近くでまだ知らなかった絶景に出会えて感動し、思わぬところで非常に充実した観光となりました。
(※これも画像などもまたtwilog参照)
先祖のお墓参りにも行き、
まだ健在の母方の祖父母宅も訪問。
ちょうど今年は母方の祖父の誕生日と父の日が重なったので
寿司などでささやかなお祝いしながら食事。
大正生まれで、今年87になった祖父は、
昔は近所の歓楽街(今では観る影もないが、料亭だらけで芸者もいたらしい)のどこの料亭やスナックのママさんにも名前を覚えられていたというくらい飲み歩いていたらしく、まあ僕もある程度血を受け継いでいるのでしょうが、今では祖父はちびちびと焼酎を飲むくらいで適度な酒量は長寿のもとと考えているようで、どうやら正しい飲み方なのでしょう。
祖母もまだまだ元気で、大阪出身だからなのかなんなのか80半ばになった今もよくしゃべるし、話すペースが衰えたといえどもまだ僕の3倍くらいのスピードなんじゃないかと思われるくらい。
…なので、お二人ともまだまだ元気でいてくれそうで、安心しました。
そういえば、地元がにぎわっていた時代の描写は、
故中上健次氏の小説に多々見られるので、興味ある方は一読してみるのもいいかと思います。
なかでも個人的にはえ「枯木灘」とか「千年の愉楽」 が壮大なスケールで描かれててお薦めですが、独特の文体はもとより、長編でしかも方言とかいっぱい出てくるので少々疲れるかもしれませんw
なので短編集の、「化粧」とか「蛇淫」とか、わりかし読みやすいかもです。そしてどこを切り取っても文章がかっこいい。
今までけっこうな量の本を読み、いろんな作家の文体にふれてきましたが、
地元びいきとか抜きにしても、こんなかっこいい文章を書く人には出会ったことがない。
いい意味で、俗な。泥臭いブルースみたいな。
こざかしいテクニックをひけらかすんじゃなくて、一音に凝縮されたギターソロのような、何か心につきささる感じの。
あと、「熊野集」という短編集も評価が高いようですが、僕はまだ読んだことがないので参考までに。
最近では、映画『軽蔑』が上映されてその原作者である中上健次が何かと話題になってきているみたいですが、
そのロケも新宮市で行われたので、これも興味ある方はぜひ。
自分もまだ観ていないので、そのうち観るつもりです。
まあ、そんなこんなですこぶるいい充電期間となりました。
新たな創作意欲がふつふつと湧いてきてます。
今バンドにこれまでにないほどいい波が来ているのを感じるので
波を逃さないよう、これからしばらくは音楽活動、バンドの新たな楽曲制作に没頭します。
ただ、絵のグループ展が8月半ばあたりにあって参加することになったので
それ用には、絵を一枚制作予定です。
銀座のギャラリーでチャリティを兼ねた展示ですが、詳細はまた追って告知します。
小説もしばらく書きませんが、今までのストックを何かしら発表するかもしれません。
その時もまた告知します。
今日もこれから
音楽制作に没頭し、クリエイティブ脳を爆発させてきます。
ではまた。
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