SHINGO 5° TERASAWA blog
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    22:26:32
    ■ロック

    音楽は、クラシックがいくら高尚なものだといえども、
    たとえば今われわれがベートーベンを聴きにいっても
    それは現代を生きる指揮者が解釈したベートーベンのイメージであって、
    本来ベートーベンがイメージした表現がなされていないかもしれない。




    だから、極端にいえば(これはクラシック畑の人には反感を買うでしょうが)
    そのような表現はビートルズやプレスリーの曲を現代のロックバンドがコピーして演奏するごとく
    カバーソングのようなものだと思っている。
    プロデューサーが指揮者のようなもので。

    その点、ロックバンドはといえば、
    彼らがいったんオリジナル曲をCDで発売すれば、
    彼ら本人の演奏が半永久的に後世に残るわけで、
    ライブはまさしく本人が演奏し、彼らの思いが熱くほとばしるまさしくオリジナルな表現であると思う。
    そして、彼らの曲を誰かが演奏すればそれはすなわちカバーとなり、
    そこはきっぱりと線引きされているから潔くてよい。

    だから僕はロックバンドをやっているのかもしれない。
    それに、鑑賞ではなく表現する側となると、音楽が一番気持ちいいかもしれない。
    ライブが特に。
    自分たち主導のテンポ感、世界観があり、
    そこにお客さんの熱気が相まって一緒にステージを構築していく感じ。一体感。それは何にも代え難い。
    会場全体がグルーブし、一緒に頂点へと高まっていく。
    ロックの醍醐味だ。
    だからロックバンドのオーディエンスは、ただの鑑賞者ではなく
    それこそアクティブな、自己参加型の鑑賞者だといえると思うのです。

    と、まるで無理矢理結びつけた感も否めないが
    ようするに、オリジナリティと瞬間瞬間の衝動が純粋に吐き出される場所ーーキャンバスであれステージであれーーそうゆうのがあればなんでも良いのです。


    ■小説

    小説は、情景描写によってさまざまな映像が脳裏に浮かんだり、
    匂いもただよってきたり、会話する人の表情や息づかいやちょっとした物音、
    そしてカメラアングルに至るまで、自由自在に自分の想像の世界に浸ることができる。

    またここでも音楽が流れてくるが、それは実際に鳴ることもあれば鳴らないこともある。
    しかし鳴らないように思えて実はおぼろげに鳴り響いていて、
    夢の中に出てくるメロディのようにつかめないがとにかく美しいというような至上の音楽。

    世の中には、自分のまわりにも
    2~300ページの小説なんかは一時間たらずで読む人もいるみたいだけど
    そういう人たちは多分細部まで味わっていないのではないかと思う。
    木を観て森を観ず、とかいう言葉がありますがそれの逆で
    森は観てるんだけどその中にどんな木があってどんな生き物がいて
    花や草むらや腐葉土からただよう匂いがどんなだかは感じとれていない。
    もしくは、せっかく綺麗な写真なのに遠くからしか眺めていないような、、
    それだったら画素数が悪くてモザイクみたいでもいいんじゃないか。
    つまりは、あらすじだけでも事足りるのではないか。

    そういう人は、文章をその文字の後ろに連綿と横たわる世界を感じずに
    ただ物理的に一字一句を消化するだけで読み進んで、ストーリーを追うだけで終わり。
    それだけなんじゃないかと思う。
    ストーリー展開がよければそれだけでも涙腺がゆるむものもあるだろうから
    感激したとかゆう感想になるのだろうけれども。

    自分なぞは、いい文章があればしばらくその情景に浸りたいと思い
    何度か読み返したりしてしまうものだから
    小説に関しては読むのはけっこう遅いほうだと思う。
    そのぶん、味わいまくっていて、さらに自分も参加させてもらっている
    いわば共演もしくは共作しているような気分になる。

    参考書だとかビジネス書を読むのは比較的はやいかもしれないけど
    それは頭に入れればいいだけのものなので、ペラペラペラとめくってゆくだけで
    特にどこかの場面に浸って想像をめぐらす必要もない。

    そういや、トイレでもよく長いこと座って本を読むことがありますが、
    そこでピンポーンと来た日にゃせっかくの情景もかき消され
    せまいトイレの現実に引き戻されるので非常に困る。
    しかし、もちろん出ない。居留守を使う。
    たとえケツを押さえながら出てやったところでお互い気分のいいものではないし
    よしんば新聞屋だとしてもアァちょうど紙ほしかったとこなんすよー、…などと言うわけでもあるまいし。

    しかし真面目な話そんなわけだから
    カフカを読んでいればその世界にいて、カフカとともに不条理な世界を彩り
    安部公房を読んでいれば、安部公房とともに不可思議な世界を共作しているわけです。

    大口をたたきましたが、しかしこういうことは
    誰でも皆しらずしらずやっていることだと思うのです。
    小さいころ誰しもピーターパンやミッキーマウスと共演していたはずだし
    いや、そんなファンタジックでないとしても
    ケンシロウとともにユリアを助けたり悟空とブルマと一緒にドラゴンボールを探したはずだ。
    いや、ちょっとたとえがずれてきたか。
    まあともかくそれがいつしか世間に、社会に出るとしゅんとなって縮こまってしまう。
    だから世の皆さんには、もっと「個」を貫いてほしいのです。
    人の顔を見て意見をころころ変えていたら何も進まない。
    何も生まれない。
    遠慮の連続が、人々を無表情のロボットと化す。
    たまに表情豊かになるかと思えば営業スマイルしかないイエスマンロボット。

    そんな世間体の分厚い仮面の裏には、純真無垢な「個」が子供のころから変わらずいるのに
    いつしか外に出せなくなってしまった大人たち。
    これはたしかプラトンだったか…「太陽を背にしてずっと生活をしていると、いつしか実体でなく影のほうを真実の自分だと思ってしまう」というような言葉がある。
    それと同じように、仮面に慣れてしまうといつしか仮面のほうが真実の自分だと思ってしまうのだと思うし、げんにそんな人間が多いように思える。
    だから「個」をもっと前面に、クリエイティブ関連の仕事だとか関係なく
    普通のサラリーマンやOLの方々も、もっと「個」の意見を出して行くべきだと思う。
    そうなれば、この絶望で停滞してしまった日本もまた活性化していくことでしょう。

    どうも僕は文章が長くなってヒートアップしてくると
    自己啓発的な方向に行ってしまうようです。
    (最近わかってきた。ちょっと気をつけよう)
    とまあ、長くなりましたが
    以上のようなことが僕が「鑑賞」ということについて思っているところです。

    長文駄文にお付き合いありがとうございました。

    ではまた。
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    プロフィール

    寺澤晋吾(5°)

    Author:寺澤晋吾(5°)
    汎創作家。

    [音楽関連]
    ロックバンド fade [2002-2014]
      のギタリスト。現在無期限活動休止中。

    [美術関連]
    2002年頃より、カフェやギャラリーで展示を開始
    2011年『第44回かわさき市美術展』入選
    2012年『第45回かわさき市美術展』優秀賞
      2016年 10月『三人展』@ギャラリー国立
      2017年2月『個展』@ギャラリー国立
        3月『グループ展』@ギャラリー国立
        4月『第65回光陽展』入選

    [文筆関連]
    下記5作品を電子出版
    2008年『夕焼けとにょろり』
    2008年『七日目の蝉』
    2010年『無理矢理な人たち~この素晴らしき世界~』
    2014年『バタフライダンスにSAYONARA』
      2016年『ラバープラネット』

      「寺沢ごど」としてエッセイも3作品、電子書籍で発売中。

    カテゴリ
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    小説
    小説/エッセイ等、8作品を
    発売中。(電子書籍のみ)

    【エッセイ集】

    『奇人たちの黄昏れ 〜都会の隅の見聞録〜』
    奇人たちの黄昏れ
    108円(税込)

    『不器用な真実 〜なんでこうなるかな日記〜』
    不器用な真実
    108円(税込)

    『生乾きの日々 〜平熱と迷走の狭間で〜』
    生乾きの日々
    108円(税込)


    【小説】
    『ラバープラネット』
    ラバープラネット
    324円(税込)

    『バタフライダンスにSAYONARA』
    バタフライダンスにSAYONARA
    540円(税込)

    『夕焼けとにょろり』
    夕焼けとにょろり
    324円(税込)

    『七日目の蝉』
    七日目の蝉 表紙
    324円(税込)

    『無理矢理な人たち
    ~この素晴らしき世界~』
    無理矢理な人たち
    432円(税込)
    fade CDs

    『Crossroad ~History of fade~』
    Crossroad
    ■DX盤 [SHM-CD+DVD]
    ¥3,600(w/tax)
    ■通常盤 [CD]
    ¥2,500(w/tax)


    『天 ~TEN~』
    Ten
    ■DX盤 [CD+DVD]
    ¥2,880(w/tax)
    ■通常盤 [CD]
    ¥2,469(w/tax)


    『Kings of Dawn』
    Kings
    ■通常盤 [CD]
    ¥1,543(w/tax)


    『Age of Innocence』
    Ageof
    ■通常盤 [CD]
    ¥2,100(w/tax)


    『To Find A Better Tomorrow』
    bettertomorrow
    ■通常盤 [CD]
    ¥1,944(w/tax)
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