2011/06/02
20:23:53
私は密集した頭たちの間隙から、その男を観察していた。
満員電車の中。
身体をくねらせている男。
片手を吊り革にかけ、もう一方の手で何やらもぞもぞと股間あたりをいじっている。
いったい何をしているのだ?ははーんナニをしているのだなこの変態スケコマシ!などと勘ぐりながら観察していると
男は眉間にシワをよせはじめ、なぜかイライラしているようである。
だが、彼のその行為が周りの人達をもっとイラつかせていることを男は理解していない。
おそらく理解できない。彼は理解できない。
突然、男の顔が安堵の表情へと変わった。
何かを頭上へ捧げるように取り出した。
目薬だっ!
私は思わずおののいた。
すると、男は不格好に肘をはりながら目薬を一滴……
たらした!
それはあたかも神聖なる虹の雫が
おだやかな湖面へとしたたるような優雅な落下であった。
至福のほほえみ。
星くずがきらきらきらと彼に舞い降りているような…。
織田○二的な咆哮は残念ながら聞くことはできなかったがしかし、それに似た表情であったから
おそらく死ぬほど叫びたかったに違いない。
十中八九そうだ。
彼は我慢している。
まちがいない。
いったい何が彼をそのような衝動にからしめたのか?
ほとぼりの冷めた今もって謎である。
ひょっとすると、奇行を見られるとハァハァ興奮するある種のフェティシズムなのだろうか。
さらに目薬の爽快感が快楽の相乗効果となり、さらなる悦境へ誘うとでもいうのか。
私は未だもんもんとしながらこれを記す。
ではまた。
満員電車の中。
身体をくねらせている男。
片手を吊り革にかけ、もう一方の手で何やらもぞもぞと股間あたりをいじっている。
いったい何をしているのだ?ははーんナニをしているのだなこの変態スケコマシ!などと勘ぐりながら観察していると
男は眉間にシワをよせはじめ、なぜかイライラしているようである。
だが、彼のその行為が周りの人達をもっとイラつかせていることを男は理解していない。
おそらく理解できない。彼は理解できない。
突然、男の顔が安堵の表情へと変わった。
何かを頭上へ捧げるように取り出した。
目薬だっ!
私は思わずおののいた。
すると、男は不格好に肘をはりながら目薬を一滴……
たらした!
それはあたかも神聖なる虹の雫が
おだやかな湖面へとしたたるような優雅な落下であった。
至福のほほえみ。
星くずがきらきらきらと彼に舞い降りているような…。
織田○二的な咆哮は残念ながら聞くことはできなかったがしかし、それに似た表情であったから
おそらく死ぬほど叫びたかったに違いない。
十中八九そうだ。
彼は我慢している。
まちがいない。
いったい何が彼をそのような衝動にからしめたのか?
ほとぼりの冷めた今もって謎である。
ひょっとすると、奇行を見られるとハァハァ興奮するある種のフェティシズムなのだろうか。
さらに目薬の爽快感が快楽の相乗効果となり、さらなる悦境へ誘うとでもいうのか。
私は未だもんもんとしながらこれを記す。
ではまた。
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