SHINGO 5° TERASAWA blog
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    22:51:09
    私は牛丼を食べる際、なるべく「ネギだく」でお願いする。

    なるべく、というのは
    牛丼界を牛耳る3大チェーンにおいて
    ネギだくを聞き入れてくれるのは松家だけなので(※わかりにくいように一文字変えてある)
    他のチェーンでは、ノーマルで食べるしか道はないのだ。

    一方、ツユだくはあまり好みではない。
    そもそもの味付けが自分にとっては濃いめなので
    ツユ無しでいいと思うくらい。
    たまに店舗によってはデフォルトでツユだく状態になっていたりして
    その場合は、卵でマイルドにしないと喉も通らず
    口直しに、生野菜サラダをドレッシング無しで食べないと
    その後の一日は台無しになる。
    夜はヤケ酒になる。ちょっと言い過ぎた。

    まあ私の好みなんぞはどこぞにうっちゃっておいて
    今回は、先日の松家でのやり取りの話である。

    食券を渡しながら当然のごとくネギだくを頼むと、
    まだ研修中らしき中国人の店員が
    おずおず戸惑いながら

    「ねーきー……、だ…、け…?」
    と聞き返してくる。

    ちゃうちゃう。
    誰が牛丼食いにきてネギだけ頼むかよ。 
    ねぎだく!

    「え?」

    ね、ぎ、だ、く!!

    「ねーきー…、dddddどぉ…、こ……? は、ネギどこ? デスカァ??」

    ちゃうちゃうちゃう
    ねぎだくや!

    「ねぎ……、だっこ?」

    ねぎだく!!だっこってなんだ。鬼奴じゃあるまいし。

    「ねぎタコ?」

    ちゃう!…けどそれ美味そうだなイヤしかしネギだく!!

    「ね、ぎ…、どけ?」

    なにもオレ命令してるわけじゃないよアンタ。
    もしや雪解けみたいなニュアンスを言いたいのかキミは?
    たしかに煮込んでとろけるような甘味あるタマネギは好みだそれにそのようなオプションがあるとしたら正直いって興味があるネギだくを唯一受け入れる松家だからこそ有り得なくもないイヤしかし今は残念ながらそのかぎりではなくオレが欲しているのは、そうネギだくだ!

    おいキミ、ちょっと違うアングルからネギだくを考察するってのはどうだ?
    そうだ、アヒルっているだろ、池とかにいる鳥。
    グエッグエッ鳴くやつ。あれの英語は?

    「へ、ネギ…グエッ、グエッ?」

    そこ真似しなくていいんだよ。だからアヒルの英語名。

    「へ、ダック? デスカァ?」

    そうそう。

    「ネ〜ギ……、ダッッッッッック?」

    そう、それだ!

    「ダッッッック! ダッッッッッッッック!!
     ネーギーー、ダ〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッッッッッッック!!」

    いいぞいいぞ!
    まさしくそれだ!!(いいから早く厨房へ行け。)

    実際、まわりの客たちの視線が集まってきていたので
    ようやく彼が厨房へてくてく歩いていって
    ひとまず私はホッとした。

    厨房からやり取りが聞こえる。

    「キュウトン(どうやら濁音が苦手らしい)
     並の……あ、あひ、あひ」

    厨房の人:は? なんだ、どうした?

    「ダッッッッッッック!」

    厨房の人:は? だく? つゆだくのことか?

    「……。ソ、ソソ、ソウデス!!」

    厨房の人:牛丼並みツユだく一丁!
    さらに奥の厨房の人:ほい、牛丼並みツユだく一丁ね!了解!

    まてまてまてまてまて。
    よりによってツユだくかよ。

    私の席は厨房から離れていた。
    ここから大声で訂正しようにも
    わざわざ歩いていって厨房の人に直接伝えようにも
    いずれにせよ、まわりの注目を浴びるわけで
    あの人たかがネギだくにあんなに必死になっちゃってプププと嘲笑されるにちがいなく
    器の小さい人間に見られるのも癪なので
    泣く泣く、ツユだくを受け入れることに腹をくくり
    明鏡止水のごとく静かに待った。

    はたして、それは来た。

    「オマタセ、イタシマシタ。
     ギュートン並チュギダッッック、デス!」

    ツユとネギをうまいことミックスさせやがって。
    と思ったが、彼にとっては純粋に
    私の言った言葉をリピートしているつもりなのだろう。

    私は、ウムといった表情で黙って受け取った。
    その忌々しいツユだく牛丼を!

    まわりの客には菩薩の心の持ち主と映ったに違いない。

    そこで卵と生野菜サラダを
    すかさず追加注文したことは言うまでもない。

    ネギだくへの道は
    長く、険しい。


    ではまた。
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    コメント
    No title
    ねぎだくですか・・・

    ネギ類が得意ではないので
    あまりにも大きい玉葱だと
    箸を付ける前に連れのどんぶりの中に投下w

    私似の息子は吉野屋wでネギ抜きで注文です。

    松家は定食とかメニュー多いから
    彼はこれからも険しい道を進むお客さんを作って行くんでしょうねw
    それにしても
    『ぎゅうとん(牛豚w)』
    「合いがけ」とか言ってメニューにありそうw

    emiko│URL│2014/06/05(Thu)04:27:51│ 編集
    あー…
    近頃のファストフード業界は
    雇用枠を広げ過ぎて
    しっちゃかめっちゃかですよw
    日本語が怪しい外国人どころか
    数年前から障害者雇用と銘打って
    知的障害(軽度)のある若者を
    ファストフード等のカウンターに
    働かしとる訳ですが…。
    素直で真面目で一生懸命な子達なので、
    ミスをさせない様にこっちが
    細心の注意をしながらオーダーする始末。
    ファストフードはもっと気楽が良い!
    多少のオーダーミスに軽くツッコミが
    入れられるくらいが理想w
    とか言う私は十代の頃
    スマイル¥0と松■、等もやってましたw
    ピンクと白のメイドさんみたいな制服でジェラート売ってたりもしたなぁ~♪
    若かったなぁ…。

    Coo│URL│2014/06/05(Thu)05:01:59│ 編集
    Re: No title
    > あまりにも大きい玉葱だと
    > 箸を付ける前に連れのどんぶりの中に投下w
    > 私似の息子は吉野屋wでネギ抜きで注文です。

     なんともったいないw 横にいたらもらいます。

    >
    > 松家は定食とかメニュー多いから
    > 彼はこれからも険しい道を進むお客さんを作って行くんでしょうねw

     まだ研修中だったからまあなんとか落ち着くでしょう。
     しかし日本語自体の研修中だった可能性もあります、ってくらいなw

    寺澤晋吾│URL│2014/06/16(Mon)00:40:29│ 編集
    Re: タイトルなし
    > 多少のオーダーミスに軽くツッコミが
    > 入れられるくらいが理想w
     
     それくらいのスタンスがいいですねw


    > ピンクと白のメイドさんみたいな制服でジェラート売ってたりもしたなぁ~♪
    > 若かったなぁ…。

     何才になっても要は気持ちの問題だと思いますよ。またぜひw

    寺澤晋吾│URL│2014/06/16(Mon)00:44:08│ 編集
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    プロフィール

    寺澤晋吾(5°)

    Author:寺澤晋吾(5°)
    汎創作家。

    [音楽関連]
    ロックバンド fade [2002-2014]
      のギタリスト。現在無期限活動休止中。

    [美術関連]
    2002年頃より、カフェやギャラリーで展示を開始
    2011年 第44回かわさき市美術展 入選
    2012年 第45回かわさき市美術展 優秀賞
      2016年『三人展』@ギャラリー国立
      2017年 個展@ギャラリー国立
        第65回光陽展 入選
          第102回二科展 入選

    [文筆関連]
    下記5作品を電子出版
    2008年『夕焼けとにょろり』
    2008年『七日目の蝉』
    2010年『無理矢理な人たち~この素晴らしき世界~』
    2014年『バタフライダンスにSAYONARA』
      2016年『ラバープラネット』

      「寺沢ごど」としてエッセイも3作品、電子書籍で発売中。

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    発売中。(電子書籍のみ)

    【エッセイ集】

    『奇人たちの黄昏れ 〜都会の隅の見聞録〜』
    奇人たちの黄昏れ
    108円(税込)

    『不器用な真実 〜なんでこうなるかな日記〜』
    不器用な真実
    108円(税込)

    『生乾きの日々 〜平熱と迷走の狭間で〜』
    生乾きの日々
    108円(税込)


    【小説】
    『ラバープラネット』
    ラバープラネット
    324円(税込)

    『バタフライダンスにSAYONARA』
    バタフライダンスにSAYONARA
    540円(税込)

    『夕焼けとにょろり』
    夕焼けとにょろり
    324円(税込)

    『七日目の蝉』
    七日目の蝉 表紙
    324円(税込)

    『無理矢理な人たち
    ~この素晴らしき世界~』
    無理矢理な人たち
    432円(税込)
    fade CDs

    『Crossroad ~History of fade~』
    Crossroad
    ■DX盤 [SHM-CD+DVD]
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    ■通常盤 [CD]
    ¥2,500(w/tax)


    『天 ~TEN~』
    Ten
    ■DX盤 [CD+DVD]
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    『Kings of Dawn』
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    『Age of Innocence』
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