ところで、鼻拡張シールというものをご存知だろうか？
よくある絆創膏の生地に白いプラスチックの
芯が仕込まれているのがそれだ。

絆創膏より吸着性の強いと思われる生地に
プラスチックの弾性という力
つまり元に戻ろうという性質を利用し
鼻の穴を拡げるわけだ。

さぶちゃんにプレゼントしようものなら
殺されそうな代物である。
小金沢くんの喉シュッシュのような
気持ちでいては、いけない。

あるいは、CM制作会社においてーー
喉スプレーも大ヒットしたことですし
こちらも演歌の大御所さぶちゃんが鼻拡張ツールのCMやったら
大ヒット間違いないんじゃないですかあー
などと提案するは愚の骨頂。
そんなことを畏れ多くも演歌のドンに
のほほんと交渉しにいく広告代理店／制作会社の若僧に明日はない。


さて、本題。
自分はよくイビキをかく。
もちろん自分ではわからない。人から聞いた。
あまりに酷いので録音までされたことがある。
聞かされて驚愕したものだ。

そんなこともあり、ごく最近からだが
薬局やコンビニでも売っている上述の「鼻拡張シール」などというものを
鼻に貼って寝ることにしはじめた次第である。
これが素晴らしくて、やはり酸素がより脳に供給されることになったのだろう
朝の目覚めが如実にいいのだ。
イビキもだいぶマシになったと、人は言っていた。
つまり、まだイビキは絶えてない。

ま、そんなこともあり、晩酌でミミガーを食べているテーブルに
朝、鼻拡張シールを剥がして置いたままってことも多々ある。
これがまた似ているのだ。ミミガーに。
長さといい幅といい
芯が白っぽいところといい、
まさしくミミガーではないか！

だからたまに間違える。
酔っぱらって帰宅し、もう一杯家でミミガーと飲んで寝ようという時には。
あれれ、ミミガーが容器から落ちたのかなと思い
口にふくむと、
あれれ、イカの皮なのかな？とか
センマイ（牛の胃袋）なのかな？
といった食感である。

ミミガーもそもそも味がないから
余計にわからない。
ミミガーの味の良し悪しというのは
酢みその味の如何にかかっていると思われる。
ゆえに、鼻拡張シールに酢みそがついてても
意外と美味い。イケるのだ。
そして、低カロリー！（布だから当たり前だ）
さらには、繊維質でヘルシー！（違った繊維だけれども）
皆さんも機会があればぜひ試していただきたい。
言い過ぎた。冗談です。

ただ、半透明でないのだけが惜しまれる。
そうなったら最後
もはや、私にはシラフでも見分けがつかないでしょう。


遅ればせながらの
エイプリルフール的に読んでいただければ幸いで、した。

ではまた。

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