SHINGO 5° TERASAWA blog
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    02:18:55
    世の中はゴールデンウィークまっただ中のようで
    帰省している人も多いようですが

    自分は、ゴールデンウィークという期間には
    上京してこのかた十数年
    人生で一度も帰省したことがない。

    バイトをしていた頃は稼ぎ時だったし
    最近ではバンドの活動が何かしら入ってたりする。

    大学のGWといえば、何をしてただろう。
    バイトだったか、バンドもいくつかあったからそれで忙しかったか
    はたまた朝まで飲んで昼か夕方まで寝て、むくりと起きてまた飲んで…
    を繰り返していただけか、とにかく帰省はしていない。

    だからゴールデンな気分に浸った5月初旬というのは
    いまだかつて皆無なのです。

    ちなみに自分は正月もお盆も
    あまり実家に帰った記憶がない。
    オフピークに帰省をしている。
    いわゆる「フレックス帰省」とゆうやつです。
    (ちなみに今名付けた。)

    このフレックス帰省の利点は
    新幹線にしろ夜行バスにしろ
    なんでもすいてて快適で
    そのなかでも、おすすめは鈍行列車に乗るという手段。

    これは時間に余裕のあるときに限られるけど
    新幹線などがすいているオフピークであるから
    なおさら鈍行はがらがらなわけで、
    そんなゆったりとしたシート間隔でのんびりとじっくりコトコトゆられる長旅は
    なかなか小粋な気分としんみりとした情緒にひたらせてくれて
    本当に旅をした気分になる。

    進んでいくにつれ、地域ごとの方言がどんどん変化していくのを感じられ
    とくにおばちゃん達の円熟した土着の会話が地方ごとに魅力的で…云々

    とゆう鈍行の魅力については
    長くなりそうなのでまた今度書こうかと思います。

    とまあ、そんなフレックス帰省のひとつに
    一度、バンドのツアーで関西に行ったあと
    自分だけ大阪経由で帰省することがあった。
    (実家は和歌山県は新宮市というところ。
    紀伊半島の最南端から少し三重よりの街)

    その時の日記を見つけたので、
    以下にアレンジして記します。

    ================

    ある年の夏のはじまりのころ。

    大阪は天王寺から特急スーパーくろしおに乗り
    (本当は鈍行にしたかったけど、この時はあまり時間に余裕がなかった)
    途中、親戚のいる、みなべ町に一泊滞在するため
    御坊駅で特急から鈍行に乗り換えた。
    (ちなみに、御坊市は縦長の和歌山県を10分割すると上から3割ほど下ったあたりで、みなべ町は4割ほどといったところです)

    乗り換えと言っても、田舎であるから
    数分で来るようなことはめったに無く
    およそ30分ほど御坊駅の待合室にいたかと思う。

    そこには、いかにも濃いいキャラのおっちゃんがいた。
    漫画太郎の作品に出てくるようなキャラの。
    とくに、口元が。
    常にぐへぐへ言っているような、
    よだれが垂れているような、
    目が血走っているような…
    そんな顔。

    結局、のちに一緒の電車に乗り合わせたのだが、始終なにかつぶやいていた。
    席は近くではなかったけど、つぶやき続けているのがわかった。
    彼の世界には関与しないことにした。


    ところでしかし、待合室でのおばちゃん達の会話は、つきなかった。

    この御坊駅に関係なく田舎であるならば、
    みずしらずの人と隣同士になったおばちゃん達は無音の空気に耐えられないのだろう。
    まず、天気の話から始まり、あついね~、昨日雨ふったんやけど、それでよけいむしむししてるしねえ、どちらへ向かいますのん? へーそうなんや、うちの旦那も去年和歌山(市)の病院に入院してましてん、一年かかって退院できたんやけど、ほれ、やっぱ遠いですやんか、この歳やし、一年も和歌山まで通うのはやっぱえらいわあ~、あ、わたし田辺(※和歌山県中部の市)なんやけどね。 えー田辺ですの?そらえらいわ~おくさん…御坊からでもたいがいしんどいのに、おくさん元気やねえ~…云々。

    とだんだんタメ語に変遷していくこの軽やかなおばちゃんの話術。
    おそるべし。

    それでいて、携帯番号を交換するわけでもなく
    電車が来ると、
    ほなな、おくさん、またどこかで。
    さらりとその場を去る。
    なんの惜しみもなく。
    見事だ。

    たまには、そのまま電車で隣同士になってしゃべり続けることもあるのだろうけど。
    それにしても、一人が降車する際には
    一期一会のありがたみには何の未練もなく、ほななー、おくさん。
    ええ話きかしてもろたわ。おおきによー。またどこかで。
    見事だ。

    白髪まじりで背のまがった弱々しい、しかし発声は驚くほど機敏なニア婆ちゃん、
    あるいは、まるっこくて時にふてぶてしく、
    時に理解不可能なクルクルパーマをかけたオバちゃん達の
    軽快な会話のフットワーク。
    見事だ。

    こういう現象は都心から離れるごとに顕著に見られるように思う。
    それは方言や慣習、しきたりなども同じく
    都心から発生した新たな文化は、波紋状に国の隅へ伝播していくらしく
    だから日本列島の端に行けばいくほど、言葉に昔のなまりがあったり
    祭りごとにも、より原住民的な民俗的風習が残っていたりする。

    それはまた「人情」についても言えるのだと思う。

    無機質なコンクリートだらけの世界が
    都心から波紋状にじわじわと広がっているけれども
    その浸食性はだんだんと弱まり、
    端に向かうほどに緑の見られる地域が残存している。

    人情というものも同じように
    都心から遠ざかれば遠ざかるほど、色濃く残っているのだと思う。


    ではまた。

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    プロフィール

    寺澤晋吾(5°)

    Author:寺澤晋吾(5°)
    汎創作家。

    [音楽関連]
    ロックバンド fade [2002-2014]
      のギタリスト。現在無期限活動休止中。

    [美術関連]
    2002年頃より、カフェやギャラリーで展示を開始
    2011年『第44回かわさき市美術展』入選
    2012年『第45回かわさき市美術展』優秀賞
      2016年 10月『三人展』@ギャラリー国立
      2017年2月『個展』@ギャラリー国立
        3月『グループ展』@ギャラリー国立
        4月『第65回光陽展』入選

    [文筆関連]
    下記5作品を電子出版
    2008年『夕焼けとにょろり』
    2008年『七日目の蝉』
    2010年『無理矢理な人たち~この素晴らしき世界~』
    2014年『バタフライダンスにSAYONARA』
      2016年『ラバープラネット』

      「寺沢ごど」としてエッセイも3作品、電子書籍で発売中。

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    小説
    小説/エッセイ等、8作品を
    発売中。(電子書籍のみ)

    【エッセイ集】

    『奇人たちの黄昏れ 〜都会の隅の見聞録〜』
    奇人たちの黄昏れ
    108円(税込)

    『不器用な真実 〜なんでこうなるかな日記〜』
    不器用な真実
    108円(税込)

    『生乾きの日々 〜平熱と迷走の狭間で〜』
    生乾きの日々
    108円(税込)


    【小説】
    『ラバープラネット』
    ラバープラネット
    324円(税込)

    『バタフライダンスにSAYONARA』
    バタフライダンスにSAYONARA
    540円(税込)

    『夕焼けとにょろり』
    夕焼けとにょろり
    324円(税込)

    『七日目の蝉』
    七日目の蝉 表紙
    324円(税込)

    『無理矢理な人たち
    ~この素晴らしき世界~』
    無理矢理な人たち
    432円(税込)
    fade CDs

    『Crossroad ~History of fade~』
    Crossroad
    ■DX盤 [SHM-CD+DVD]
    ¥3,600(w/tax)
    ■通常盤 [CD]
    ¥2,500(w/tax)


    『天 ~TEN~』
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    ¥2,880(w/tax)
    ■通常盤 [CD]
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    『Kings of Dawn』
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    『Age of Innocence』
    Ageof
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