2017/05/12
23:24:33
夜道、猫がちょこんと座っていた。
まだ子猫の名残りのあるとら猫。
近づくとにゃあと声をかけられた。
かわいい。
撫でてやると嫌がりもせず、すりすりしてくる。
またにゃあにゃあ鳴く。
いよいよかわいい。
何かあげたかったが何もない。
ごめんよと去った。
ふり返るとてくてくついてくる。
10mほどであきらめてくれたが、またちょこんと座って物欲しそうにこちらを見ている。
近くのコンビニで猫用ササミを買って戻ってきた。
猫はむしゃむしゃ食べた。
夢中だ。
撫でてやると、触るなとでもいうように振り払われた。
立ち去るときも見向きもされなかった。
猫なで声、おそろし。
=================
エッセイ集 各108円(税込)
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
『奇人たちの黄昏れ ~都会の隅の見聞録~』
http://ur0.work/rRq0
『不器用な真実 ~なんでこうなるかな日記~』
http://ur0.work/rRq4
『生乾きの日々 ~迷走と平熱の狭間で~』
http://ur0.work/rRq9
まだ子猫の名残りのあるとら猫。
近づくとにゃあと声をかけられた。
かわいい。
撫でてやると嫌がりもせず、すりすりしてくる。
またにゃあにゃあ鳴く。
いよいよかわいい。
何かあげたかったが何もない。
ごめんよと去った。
ふり返るとてくてくついてくる。
10mほどであきらめてくれたが、またちょこんと座って物欲しそうにこちらを見ている。
近くのコンビニで猫用ササミを買って戻ってきた。
猫はむしゃむしゃ食べた。
夢中だ。
撫でてやると、触るなとでもいうように振り払われた。
立ち去るときも見向きもされなかった。
猫なで声、おそろし。
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2017/05/06
23:50:57
またやってしまった。
昨日、朝まで飲んだ帰り、ノートPCのはいったトートバッグをなくしました。
結論から言うとしかしその後半日した夜中、さんざん探し回って道端で無事発見しましてホッとしてるところです。
日本、いい国だ。
さて、記憶をたどってみると、
アブサンをしこたま飲んだ帰りのその朝、家の近くの公園で目覚めた。
8時半。
かたわらにすでにバッグはなかった。
寝むりこけている間に置き引きされた?
そう思いたくはない。
届けられていないかしらとSL広場のおっちゃんに話しかけ
「これってどこから乗るんですか?」
「あっちに入場口があるよ」
「あーそうなんですね、ありがとうございます」
あれ、なんか違うなと思いながらその場をあとにし、ブロックに腰掛けると1時間ほど空白の時間。
むくりと起きると、SLはまだ走っていない。
入場口を見つけた。
そこのおっちゃんに話しかけた。
「えーっと、SLは何時から走るんですか?」
「10時だよ」
「あ、もうちょいですね、ありがとうございます」
あれ、なんか違うなと思いながらその場を後にした。
腑に落ちないまま「iPhoneを探せ」アプリを思い出し、起動。
そこにMacBookProも登録していたのだが、ネットに接続されないと検出できず、使えない。
ただiPhoneだけが、自分と一緒にいる場所を示してくれている。むなしい。
そういや、最後はラーメン屋でシメに飲んだことを思い出した。
24時間営業のチェーン店。
iPhoneで調べて電話してみた。なかった。
ならばラーメン屋の前に飲んでいたバーにあるはずだと、そこの店長に、今日出勤したらトートバッグがないか確認してもらうようメッセージを送り、どこか安心して眠りについた。
はたして夜、バーにもないことが判明。
警察署にも電話してみたが、それらしき拾得物は本日まだない、後で近場の交番で遺失物届けを出してください、と。
いよいよ絶望した。
MacBookProのない生活を考えてみた。
考えられなかった。
泣きたい、死にたい。
ゲロしたい。(これはアブサンその他のカオスなちゃんぽんによるものだ。)
これまでも携帯電話や財布や家の鍵などもなくしてきたけれども、これは最大の損失になる。
金銭的なのも間違いないけれども、精神的ダメージのほうが大きい。
野暮用を済ませ、公園を隅からすみまで散策した。
iPhoneのライトをたよりに。
木の陰も、草の茂みも、トイレの個室も、すべてのベンチ周りも、あふれるゴミ捨て場も、茂みでもだえるカップルの脇も。
と、砂場のわきのベンチ後ろに白いものがおぼろに浮かびあがってきた。
切り株らしきところに、袋らしきもの!
近寄ってみると、トートバッグだった。
しかし、僕のとは別物だった。
中身もなかった。
自分のを見つけたとして空だったら、と思うとぞっとした。
ふと、大量の荷物をベンチの脇に置き、座っている男性にも声をかけた。
「ああーー??」とどでかい声。
イヤホンからシャカシャカと何やらJポップな歌が聞こえる。
男はイヤホンを外してくれた。
この辺にトートバッグが落ちていなかったかと訊いた。
彼は何やら解読できない意味不明な返答をした。
どこか内面に障害をもっている人のようだった。
彼は疑われたと思ったのか、おびえながら何やらぶつぶつ言いながらその場を去った。
悪いことをしたと思った。
あきらめて交番にいき、遺失物届けを出した。
最後にダメもとで、昨日飲んだあたりから家までの道を辿ってみた。
すると、家から駅との間にある公営マンションの入り口に白いものが浮かびあがってきた。
まさしく自分のトートバッグだった。
中身もすべてある。
神を感じた。
その公営マンションは花壇というか腰かけるにちょうどいい段差があって、どうやら家に帰る前に(この日はなぜかその後公園に行ったようだけど)力尽きたのかそこで一眠りしてしまったらしい。
そのまま忘れていったのを、どなたかがここのマンションのひとのだろうと入り口にわかりやすいように置いてくれていたのだった。
約12時間ほどの間、盗まれることなく、無事だった。
日本人の美徳に感謝しつつ、ただいま猛省中。
ひさびさに飲んだ魔酒アブサンに完全に飲まれた。
気をつけよう。
(…といい続けてはや二十年)
しかしなぜSLにこだわったのか、今もってわからない。
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結論から言うとしかしその後半日した夜中、さんざん探し回って道端で無事発見しましてホッとしてるところです。
日本、いい国だ。
さて、記憶をたどってみると、
アブサンをしこたま飲んだ帰りのその朝、家の近くの公園で目覚めた。
8時半。
かたわらにすでにバッグはなかった。
寝むりこけている間に置き引きされた?
そう思いたくはない。
届けられていないかしらとSL広場のおっちゃんに話しかけ
「これってどこから乗るんですか?」
「あっちに入場口があるよ」
「あーそうなんですね、ありがとうございます」
あれ、なんか違うなと思いながらその場をあとにし、ブロックに腰掛けると1時間ほど空白の時間。
むくりと起きると、SLはまだ走っていない。
入場口を見つけた。
そこのおっちゃんに話しかけた。
「えーっと、SLは何時から走るんですか?」
「10時だよ」
「あ、もうちょいですね、ありがとうございます」
あれ、なんか違うなと思いながらその場を後にした。
腑に落ちないまま「iPhoneを探せ」アプリを思い出し、起動。
そこにMacBookProも登録していたのだが、ネットに接続されないと検出できず、使えない。
ただiPhoneだけが、自分と一緒にいる場所を示してくれている。むなしい。
そういや、最後はラーメン屋でシメに飲んだことを思い出した。
24時間営業のチェーン店。
iPhoneで調べて電話してみた。なかった。
ならばラーメン屋の前に飲んでいたバーにあるはずだと、そこの店長に、今日出勤したらトートバッグがないか確認してもらうようメッセージを送り、どこか安心して眠りについた。
はたして夜、バーにもないことが判明。
警察署にも電話してみたが、それらしき拾得物は本日まだない、後で近場の交番で遺失物届けを出してください、と。
いよいよ絶望した。
MacBookProのない生活を考えてみた。
考えられなかった。
泣きたい、死にたい。
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これまでも携帯電話や財布や家の鍵などもなくしてきたけれども、これは最大の損失になる。
金銭的なのも間違いないけれども、精神的ダメージのほうが大きい。
野暮用を済ませ、公園を隅からすみまで散策した。
iPhoneのライトをたよりに。
木の陰も、草の茂みも、トイレの個室も、すべてのベンチ周りも、あふれるゴミ捨て場も、茂みでもだえるカップルの脇も。
と、砂場のわきのベンチ後ろに白いものがおぼろに浮かびあがってきた。
切り株らしきところに、袋らしきもの!
近寄ってみると、トートバッグだった。
しかし、僕のとは別物だった。
中身もなかった。
自分のを見つけたとして空だったら、と思うとぞっとした。
ふと、大量の荷物をベンチの脇に置き、座っている男性にも声をかけた。
「ああーー??」とどでかい声。
イヤホンからシャカシャカと何やらJポップな歌が聞こえる。
男はイヤホンを外してくれた。
この辺にトートバッグが落ちていなかったかと訊いた。
彼は何やら解読できない意味不明な返答をした。
どこか内面に障害をもっている人のようだった。
彼は疑われたと思ったのか、おびえながら何やらぶつぶつ言いながらその場を去った。
悪いことをしたと思った。
あきらめて交番にいき、遺失物届けを出した。
最後にダメもとで、昨日飲んだあたりから家までの道を辿ってみた。
すると、家から駅との間にある公営マンションの入り口に白いものが浮かびあがってきた。
まさしく自分のトートバッグだった。
中身もすべてある。
神を感じた。
その公営マンションは花壇というか腰かけるにちょうどいい段差があって、どうやら家に帰る前に(この日はなぜかその後公園に行ったようだけど)力尽きたのかそこで一眠りしてしまったらしい。
そのまま忘れていったのを、どなたかがここのマンションのひとのだろうと入り口にわかりやすいように置いてくれていたのだった。
約12時間ほどの間、盗まれることなく、無事だった。
日本人の美徳に感謝しつつ、ただいま猛省中。
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