2016/06/02
22:51:57
数年前まで、登戸という多摩川沿いの街に住んでいたころ、

自分はたまに近所の川べりをジョギングしていたのですけれども
土手の舗装されたコンクリートの、なんつーか縁が盛り上がってるところあるでしょ、そこめがけて軟式野球のボールを常に投げ続けているお爺さんがいるわけですよ。
一見ふつうの、そのへんでゲートボールをやってる風貌の爺さんなんだけども
ボールを投げる瞬間どこか仙人めいた、達観した老翁という眼光のきらめきを感じさせるのです。
しかも、自分が走りにいくときは必ずといっていいほど見かける。
夏のうだる暑さの午後も
冬のしばれる寒さの朝も。
一心不乱に投げ続けていて、ぶれもしない。
かならず老翁の手元にもどってくる。
縁のでっぱりのところにちょうど45度の角度で当てないと
そんなに綺麗に華麗に戻ってこないはずである。
何十年投げ続けているのか知らないが
巨匠の境地であること間違いない。
マエストロ。
この老翁は知っている。
このひからびたジジイは知っている。
とここで爺さんはコーヒーを一服…
♪ダバダ〜ダ〜バ〜ダバダ〜ダバダ〜♪
ながらも、いとも簡単そうにスローイングし
まるでヨーヨーのごとくボールは舞い戻ってくるのだが、じっさい相当難しいに違いない。
爺さんゆえか、無表情なので、ロボットのようにも見えなくない。
ためしに投げる瞬間、耳元でワッと言ってみたらどうだろう、
あるいはカンチョーなどどうだろうかと誘惑にかられたが
おそらく心臓によくない。
よした。
痔だったらかわいそうだし。
あわよくば、それで気持ちよくなられたとしても、ちょいと困る。
エーッそっちなの〜、ってね。
それに毎日投げ込みしてて腕力強そうだから、逆にそのままひっつかまれて茂みに連れ込まれて僕が掘られてもね。
あれ、なんか違うな、ってなるしね。
こんなはずでは……、あれれ〜ってね。
さておき、最悪の事態を考えるに
まさか痔のご老人をカンチョーでショック死させた容疑で逮捕されたくはない。
むしろ、その痔を治してあげるには、どうすればを考えるべきだ。
いつの間にやらその爺は痔と認定してしまった感があるが、
治療はもとより、メンタルケアも必要だと思われる。
つまり慰めてあげるのだ。
これこそ痔慰行為である。
どうやら私は介護の新分野を開拓した。
介護ニューエイ痔の到来である。
と、痔意識過剰のわたくしの自慰行為であるこのブログ。
マスカキ都知事にも痔意を表明してほしいものだ。
(都血痔と表記すべきだったか)
や、このへんでよしておこう。
どうやらケツ末にもふさわしい。
ではまた。
=================
エッセイ集 各108円(税込)
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
『奇人たちの黄昏れ ~都会の隅の見聞録~』
http://ur0.work/rRq0
『不器用な真実 ~なんでこうなるかな日記~』
http://ur0.work/rRq4
『生乾きの日々 ~迷走と平熱の狭間で~』
http://ur0.work/rRq9

自分はたまに近所の川べりをジョギングしていたのですけれども
土手の舗装されたコンクリートの、なんつーか縁が盛り上がってるところあるでしょ、そこめがけて軟式野球のボールを常に投げ続けているお爺さんがいるわけですよ。
一見ふつうの、そのへんでゲートボールをやってる風貌の爺さんなんだけども
ボールを投げる瞬間どこか仙人めいた、達観した老翁という眼光のきらめきを感じさせるのです。
しかも、自分が走りにいくときは必ずといっていいほど見かける。
夏のうだる暑さの午後も
冬のしばれる寒さの朝も。
一心不乱に投げ続けていて、ぶれもしない。
かならず老翁の手元にもどってくる。
縁のでっぱりのところにちょうど45度の角度で当てないと
そんなに綺麗に華麗に戻ってこないはずである。
何十年投げ続けているのか知らないが
巨匠の境地であること間違いない。
マエストロ。
この老翁は知っている。
このひからびたジジイは知っている。
とここで爺さんはコーヒーを一服…
♪ダバダ〜ダ〜バ〜ダバダ〜ダバダ〜♪
ながらも、いとも簡単そうにスローイングし
まるでヨーヨーのごとくボールは舞い戻ってくるのだが、じっさい相当難しいに違いない。
爺さんゆえか、無表情なので、ロボットのようにも見えなくない。
ためしに投げる瞬間、耳元でワッと言ってみたらどうだろう、
あるいはカンチョーなどどうだろうかと誘惑にかられたが
おそらく心臓によくない。
よした。
痔だったらかわいそうだし。
あわよくば、それで気持ちよくなられたとしても、ちょいと困る。
エーッそっちなの〜、ってね。
それに毎日投げ込みしてて腕力強そうだから、逆にそのままひっつかまれて茂みに連れ込まれて僕が掘られてもね。
あれ、なんか違うな、ってなるしね。
こんなはずでは……、あれれ〜ってね。
さておき、最悪の事態を考えるに
まさか痔のご老人をカンチョーでショック死させた容疑で逮捕されたくはない。
むしろ、その痔を治してあげるには、どうすればを考えるべきだ。
いつの間にやらその爺は痔と認定してしまった感があるが、
治療はもとより、メンタルケアも必要だと思われる。
つまり慰めてあげるのだ。
これこそ痔慰行為である。
どうやら私は介護の新分野を開拓した。
介護ニューエイ痔の到来である。
と、痔意識過剰のわたくしの自慰行為であるこのブログ。
マスカキ都知事にも痔意を表明してほしいものだ。
(都血痔と表記すべきだったか)
や、このへんでよしておこう。
どうやらケツ末にもふさわしい。
ではまた。
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『奇人たちの黄昏れ ~都会の隅の見聞録~』
http://ur0.work/rRq0
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